森林火災
[2025/03/28,10:32:38]
日本各地で起きている森林火災について考えている。自然災害はみんな気候温暖化のせいにすれば、それ以上は考えなくて済む。温暖化は魔法の言葉だ。でも個人的にはまったく承服できない。なんでも温暖化説には「違法薬物」的胡散臭さを感じてしまうのだ。山登りをするので現実的な問題として理解できるのだが、この10年、シカの食害はすさまじい。絶滅危惧種だった秋田にさえシカは跋扈している。彼らは森林の下草や低木、若木を、ことごとく食べつくす。そのせいで森の昆虫の数も激減し、森全体の乾燥化が進んだ。今の山林火災には、この森林乾燥化が大きな影響を与えているのではないのだろうか。このシカの食害=森林乾燥説は、生物学者である池田清彦氏が昔からよく唱えていた説だ。「水をたっぷり蓄えた森」が、あんなにも簡単に燃えてしまうのは「山が燃えやすくなっている環境」だからでは、と考える視点も必要ではないだろうか。
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