星空 [2018/08/20,16:22:29]
夕方に秋田駒ケ岳8合目の山小屋に到着。さっそく2階に寝床を確保し、1階で夕食の準備。といってもすべてS シャフがやってくれるのだが、京都の友人から頂いた国産巨大マツタケが今日のメインデッシュ。酒もつまみもおいしく、泊まっていた登山客も巻き込んで大宴会と相成ってしまった。駒ケ岳の星空を見るのが目的の山行なのだが、気分よく飲みすぎて、星を見るどころではないほど酔ってしまった。初めての山小屋で緊張もあり、夜はよく眠れず、けっきょくは朝の登山は断念した。朝6時からやっているという西木温泉クリオンの温泉につかって、帰ってきた。寝不足のせいか身体がよれよれで仕事にならず。自宅に帰ってバタンキューで爆睡。
残暑 [2018/08/19,11:36:46]
お祭りにほとんど興味がない。面倒くさがりの出不精なだけで、熱心に誘ってもらえば好奇心は人一倍ある。で、Sシェフ夫婦に誘われて、昨夜は西馬音内盆踊りを観てきた。へぇ〜こんな感じなんだ、というごく平凡な印象のみ。その感想を家で正直にかみさんに言うと「あなたは情緒というものがない」と怒られた。そうか情緒がないのか。甲子園では金足農高が勝ち進んでいて秋田中がその話題で持ちきり。そのへんも情緒がないのであまり興味がない。これで農業が見直されるなら少しはうれしいが、非科学的な猛練習や過激な精神論がもてはやされるようになるほうが怖い。昨日読んだ本で甲子園球場が広いのは、もともとラクビーもできるように設計したからで、ヘルメットに耳当てが付くようになったのは田淵幸一が鼓膜破裂をする死球事故があってからだそうだ。どうでもいい雑学だけがボンクラ頭にたまっていく残暑です。
片目の海賊 [2018/08/18,09:56:35]
物語に出てくる海賊の船長はなぜ片目に眼帯をしているのか。専門的にはアイパッチというらしいが、海賊は片目が悪いのだろうか、と子供心にも不思議だった。その積年の疑問が解消された。ある生物観察のエッセイで「あれは片目を常に暗順応させて暗視視力を保持するため」だそうだ。海賊にとって夜間の闇に眼を慣らしておくのは基本中の基本。目にちょっとした光を与えると暗視能力はすぐに落ちてしまう。だから暗視視力を妨げないように眼帯している、というのだ。いや、これは本当の話だろうか。にわかに信じがたい。出典はカラス研究家・松原始著『カラス屋、カラスを食べる』(幻冬舎新書)だ。この著者はどこまで現実で、どこから与太話かわからないようなエッセイを書く。ま、そこが人気の源でもあるのだが、本当ならすごい話だよなあ。
寒い [2018/08/17,10:00:14]
今朝は寒いほど。夏が終わった、と実感する。お盆が過ぎればもう秋、というのは雪国の常識。長袖にしようか迷ったが、もう2,3度は真夏日があるだろうから衣類をひっくり返すのはやめた。まだお盆休暇中なので、さらに金足農高が甲子園で勝ち続けていることもあり、来客も電話もない静かな一日になりそうだ。来週からは少し忙しくなってもらわなければ困るのだが、まあそこそこが一番だ。今週末は生まれて初めて西馬音内の盆踊りを見て、来週末は大曲の花火に行く予定。事務所に閉じこもっていても何もいいことはないしね。
死者 [2018/08/16,11:50:46]
山口県で古書店を経営し、歴史書などの復刻出版で有名なマツノ書店の松村久さんが亡くなった。85歳だ。いろんな場所でご一緒していろんなことを教えていただいた大先輩だ。07年には菊池寛賞を受賞、市川團十郎など有名人との同時受賞だったが、その時のスピーチは圧倒的に無名の松村さんが面白かった。松村さんが亡くなった日、25年近く前に亡くなった山際淳司さんの新刊(!)『衣笠祥雄最後のシーズン』(角川新書)が手元に届いた。プロ野球短編の傑作選で、ご子息の犬塚星司さんが編集したもののようだ。さっそく読んでいるが実に面白い。こうして死者が蘇ることもある。活字には死者を蘇らせる力がある。
スクワット [2018/08/15,11:21:03]
わずか30分ほどだが毎日のストレッチと筋トレを続けている。どうしても鳥海山の山頂に立ちたいという願望があるためだ。このモチベーションがないととても続かない。毎日の散歩程度の体力維持運動では100パーセント途中でバテテしまうのが鳥海山だ。過去の経験で何度も経験していて、あんな嫌な思いはしたくない。毎日「今日はやりたくない」という自分と戦っている。でもストイックになるばかりでも長続きはしない。続けていると身体のどこかに異常がでる。これ幸いとばかりにその日はトレーニングを中止する。特にスクワットは危険で、てきめんに腰やひざに影響が出る。スクワットは麻薬のようなもの。やっていると何回でもできるようになるから、ここで自制する。自制が効けば問題はない。でもやりすぎちゃうんだなあ、これが。
上下巻 [2018/08/14,11:20:33]
静かで何もすることのないお盆期間中しかない。と意を決して若桑みどり著『クアトロ・ラガッツィ』(集英社文庫。上下巻)を読んでいる。昨夜ようやく上巻576ページを終了したところだが、まだ主人公の4人の少年使節が出てこない。十六世紀の大航海時代のキリスト教布教の日本を舞台にした背景が事細かに語られるばかりで、少年たちは500ページを過ぎたあたりでちょろちょろと顔を出す程度なのだ。西欧の宣教師がなぜ特異な日本文化の中で布教できたのか、これが上巻の主題になっている。織田信長がこの布教にどのような影響を与えたのか。信長はキリスト教好きというより大の仏教嫌いで、九州のキリシタン大名の多くはお金(貿易)目当てで喜んで改宗していった様子が、こと細やかに綴られている。当時、日本からヨーロッパのイエズス会本部に送られた報告書や手紙を克明に著者は読みこんでいるので実に説得力がある。はたして私はこのお盆期間中に下巻まで読破できるだろうか。
絆創膏 [2018/08/13,10:04:03]
週末には半ズボンで過ごすことが多いせいか、生足にキズが絶えない。靴ずれやカ、ダニにさされた痕で、4カ所ほど今も絆創膏を貼って「治療中」。絆創膏のストックは欠かせないのだが、それより気になるのは治りが遅いこと。これも年と関係あるのだろう。若いころはものの数日できれいに傷跡は消えたが、今は1か月近く傷跡が残ってしまう。山に行くときはどんなに猛暑でも長袖長ズボンが基本だ。たぶん肌を露出していると虫に食われ、小枝ですりむき、転ぶと大けがをしてしまうからだ。日常生活でも肌を露出していると、すかさず敵は襲いかかってくる。でもこの暑さで長袖はちょっと無理。しばらく耐えるしかない。
沈む [2018/08/12,15:53:35]
お盆休みに入ると電話もメールも郵便もぴたりと止まる。見事なほどだ。その前からアマチュアボクシング問題のせいか、注文や連絡も少なくなっていた。吹けば飛ぶような零細出版社の本ですら、大きな事件や行事があると、てきめんに影響を受ける。なんだかよくわからない現象だが、間違いなく事実だ。世間を騒がす大事件が起きると電話がピタリとならなくなる。日々の暮らしの中で、私たちのつくる本は「あってもなくても困らないもの」だ。大きな事件や出来事があると、関心はそちらに向かい、すぐアウトになってしまう。お盆が終わり、世の中が少し静かになって、またいつものように電話が鳴りだしてほしい。毎年この季節になると、こんなに気持が沈んでしまう。
ファン [2018/08/11,09:57:18]
上原隆著『こころが傷んでたえがたき日に』(幻冬舎)が出たので早速読みだした。あの『友がみなわれよりえらく見える日は』のコラム・ノンフィクションのシリーズの最新作。残念ながらコラムの質は年々落ちていく一方で老婆心ながら、これ以上シリーズの存続は難しいのかもしれない。初期のクオリティを維持するというのは作家として至難の業なのだろう。市井のどこにでもある物語を掬い上げ、見事な涙と感動の小品に仕上げるのが著者の持ち味だが、どの物語も手垢にまみれ陳腐で紋切り型。取材対象者の選び方に問題があるのかもしれない。「友が」では取材対象者を見つけることが仕事の半分以上の価値と意味があったのだが、最近では黙っていてもメールで「書いてほしい」という依頼があり、ほとんどそこからテーマを選んでいる。ここが問題だ。ファンだったので、なんとも残念だ。

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