雪の中 [2019/12/06,12:38:53]
風の音は怖いが、猛吹雪の中を背中を丸めて歩くのは嫌いではない。数メートル先も見えない地吹雪の中を歩いていると、なんだか生きてるという実感がわいてくる。昨日も吹雪の中を歩いた。駅前の歩道橋架で黙々とゴミ拾いをする若い女性に遭遇した。服装も通勤途中のOLそのままで、なんだかよく意味のわからない光景で妙に心に残った。どこにもゴミらしきものは落ちていなかったから、そんなふうに思ったのかもしれない。今朝は雪の中で、白い杖を頼りに必死に歩いている盲人の人を目撃した。車の中から見ていたので詳細はわからないが、雪が積もっているから杖は役に立たないのではないだろうか。こんなときこそ誰か声をかけてやるべきなのに、車の中の自分には何もできないのが心苦しい。今日の健康診断はさんざん。血圧は高いし体重は去年より2キロオーバー。もうこの年になると、少しぐらい数値が悪くても医者も看護師も何も言ってくれない。私が褒められるのは骨密度だけだ。
小説 [2019/12/05,09:40:57]
昨夜は吹雪まじりのすさまじい「風音」で、夜中に時々目が覚めた。雷、大雨、猛吹雪のなかでも一番怖いのは「風」。あの音の不気味さと圧迫感は、年をとってもなじめない。屋根が吹き飛ばされるという恐怖と直結しているからかもしれない。昨夜は農業新聞から依頼されていた書評用の本『土に贖う』(集英社)を読んでいた。自分の選書ではなく編集部が選んだもの。北海道を舞台に農業に生きた者たちの短編小説集だ。暗いイメージの本だったので正直億劫だった。でも読み始めるとやめられなくなるほど面白かった。無名の作家だが筆力も構想力も取材力も一級品。2編ほどを読んだらすっかりこの人の世界観に取り込まれてしまった。ハッカ農家や養蚕業の収支決算、鳥(アホウドリ)殺しなんて言う職業があるなんて、この本でも読まないかぎり知りえないことだった。大藪春彦賞や三浦綾子文学賞なども受賞している人のようで79年生まれだから、まだ若い女性だ。なのに書かれている舞台は明治から昭和の初めの出来事だ。よく調べて書かれている良質の小説だ。
雪道 [2019/12/04,11:09:46]
この2日間の寒気で外はすっかり白一色だ。でも街の中心部とは違う郊外なので、雪道なのはこのへんあたりだけなのかもしれない。寒くなってくると同時に両手首(親指の付け根)がむずかゆくなってきた。かすかな痛みの感覚を伴っている。今年の2月、夜の散歩中に両足を滑らせ転んだ。身体が一瞬宙に浮いて、落ちるときに受け身をとったのが失敗だった(柔道をやっていて黒帯です)。コンクリートのアイスバーンに両手首を激しく打ち付けたのだ。雪は嫌いではないのだが、いまは道路に出るとすっかり緊張してしまうようになった。今冬は絶対に滑らないぞと、心して雪道を歩いている。もっと寒さが厳しくなれば、山用の軽アイゼン(4本爪)を履いて歩くつもりだ。それでも油断すると必ずこけてしまうから、雪道は怖い。
映画 [2019/12/03,09:23:39]
毎日、2本平均、アマゾンプライムで映画を観ている。これはちょっとまずい、かも。まさか中毒にはならないだろうが、ちょっとでも時間があればPCで好きな映画が見られるのだから、危険な中毒性に満ちていることは確かだ。昨日はマクドナルドの創業者とフランチャイズ功労者の攻防を描いた『ファウンダー』と『ラ・ラ・ランド』、その前の日は『クロワッサンで朝食を』と『王様たちのホログラム』といった具合だ。ここ数日で見た中で印象に残る映画は、三谷幸喜監督の『大空港2013』と『東京女子図鑑』。どちらも日本映画で喜劇的要素があるのが共通項。映画館やビデオ店に行くほどでもないかと思って観ずじまいだった映画が、いつでも仕事場で瞬時に見られる。これはとんでもなく便利で魅力的な世界なのだが恒常的にはまってしまったら出口を見つけるのが難しい。そのへんの危機感は常に持っているのだが、今日もザッピングを繰り返し映画を観てしまいそうだ。
イノシシ [2019/12/02,09:54:59]
ボタン鍋を食べたのは初めてだ。秋田のクマの写真を撮っているKさんから頂いたイノシシの肉を昨夜、Sシェフがありあわせの食材を使ってボタン鍋にしてくれた。イノシシは横浜産だというから、丹沢山系の産なのだろう。実はあまり期待していなかったのだが、くどくないミソ味で、柔らかく、滋味深い味の鍋に仕上がって、実においしかった。不思議なのは煮れば煮るほど肉が柔らかくなっていくこと。これには驚いた。煮れば煮るほどがちがちに硬くなってゴムのような肉を想像していたからだ。この年になっても知らないことばかりだ、今年はクマ鍋も京都で堪能した。この時も獣肉の柔らかさと滋味に驚いた。クマ同様、イノシシも同じようにおいしくいただけた。調理法ひとつで食材は化ける。普段、食えたもんじゃないとバカにしている食べ物も「調理法」次第で美味に変身する。これからは不用意なことは言わないようにしよう。
一日 [2019/12/01,06:26:34]
今日は男鹿真山を歩いてくる。雨の予報だったので心配だが、どうやら雨は午後からのようだ。午後からは海の近辺を歩いてハタハタの状況を見てきたいと思っている。去年の不漁に懲りているので今年こそ大漁をねがっている。とは言いながら個人的にハタハタを食べるのはそんなに多くはない。でも県民としてはやっぱり漁獲量が気になってしまうのだ。男鹿の山々はもう冬に入っただろうが、ここはなぜかクマがいない。「ナマハゲが棲んでいるから」と真面目な顔をして言う人もいるが、ずっと昔から「クマがいない」山なのだ。そういえば昨日、クマを撮っているKカメラマンからイノシシの肉をいただいた。神奈川県産だそうだ。山を下りた後、シャチョー室宴会なのでそこで食するつもりだ。日曜なのに朝5時起きで、なんだか忙しい一日になりそうだなあ。
地獄の黙示録 [2019/11/30,10:28:50]
寒いっすねえ。外は雪景色、ようやくやってきたか敵はという感じ。寒いのは嫌いではありません。昨夜は意を決してあのコッポラの戦争映画『地獄の黙示録』を観た。3時間半くらいかな。80年代初頭だから30代のころに映画館で見ているのだが、不気味で集中できず内容がよく理解できなかった。大人になったら見直そうと決めていたのだが、なんだか戦争映画は気分がふさぐのが分かり切っているので手が出せないでいた。やっぱりコッポラはすごいなあと思う反面、なんだかテーマがよくわからなかった。プレイメイトのステージやフランス人入植者との対話、サーフィンをするためにヘリで村を焼き尽くすシーンが印象に残った。川の中から顔が出てくる場面はよく覚えているのだが、てっきりカーツ大佐(マーロン・ブランド)だとばかり思いこんでいたら、主人公のウィラード大尉(マーティン・シーン)だった。河川哨戒艇にのったロード(河)ムービーでもある。ずいぶん時間がかかったが、勇気を出して見てよかった。
ベーグル [2019/11/29,09:12:54]
昨夜テレビでニューヨークのベーグルの食べ歩くき番組を見て、はじめてベーグルとパンの違いがわかった。というかベーグルなるものにそもそも関心がない。サンドイッチやハンバーガーとどこがどう違うのか知る必要も感じなかった。でも最近パンのおいしさに目覚めた。朝も昼もよくパンを食べるようになった。でベーグルも食べたくなった。原料がそもそもパンと違った。強力粉なので低炭水化物、しかも卵やバターを使っていない。こねてからリング状に成型し「ゆでて」からオーブンで焼く。この「ゆでる」というのがベーグルの最大の特徴だ。パンに比べて表面が硬くて中がもっちり、なにより乳脂肪をまったく使っていない。ヘルシーそのもののなのだ。それで女性たちが騒ぐわけだ。近所のスーパーに入っているベーグル店なるものは、ほとんど砂糖菓子屋なので、そばに近寄ることもしなかったが今度入ってみよう。なるべくシンプルなベーグルを食べてみたい。
ショック [2019/11/28,09:04:00]
Sシェフから自分で採った山菜の瓶詰をよくいただく。昨夜はそのひとつを開けてサラダをつくろうとしたのだが、ふたを開けられなかった。真空度が強すぎるせいとSシェフのせいにしてたのだが、そうではない。腕の筋力が衰えているせいだ。脚力は人並みに自信があるのだが、腕力は間違いなく衰えている。ショックだ。昨晩は緊急の確認事項があり、アマゾンのベレンに住む友人に電話。ライン(ワッツアップ)である。用件は済んだのだが、こんなに簡単に地球の反対側とコミュニケーションが取れるのに自分で驚いてしまった。わざわざ何十万もの金や飛行時間をかけて現地を訪ねる必要があったのか、不覚にも考えてしまった。地球の反対側からの電話代はタダで、必要なデータも無料で瞬時に送ってもらえる時代なのだ。この世界の狭さと実際にフライトに要する時間や費用を考えると現地に行く意味はほとんどない、ことに気が付く。あまりの便利さに、その反動で2重にショックをうけた。
プレゼント [2019/11/27,09:57:20]
山歩きの仲間たち(モモヒキーズ)の恒例の納会が近づいてきた。午前中に太平山前岳に登り、夕方から市内の居酒屋で宴会をする。今年の山歩きを振り返り、来年の計画表を作る日でもある。納会ではプレゼント交換も義務付けられている。金額は1500円程度、「口に入るもの入れられるもの」に限定されている。このシバリはじつによく考え抜かれている。アイデアとユーモアのセンスが問われるからだ。家にある高価だけども不要なもので代替できないのがミソなのだ。毎年けっこう考えて結局は凡庸なものに落ち着くのだが、そのたびにオレってユーモアのセンスゼロ、といつも落ち込む。ところが今年は「いけるかも」という食品をこの時期に早くも思いついた。決まると早く納会が来ないか待ち遠しい。何年か前、小さな携帯保温ジャーが当たった。これ食品じゃない、と思ったが「口に入れるもの」というシバリはかろうじてクリアーしている。このジャーは今も山歩きに重宝している。

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