外泊 [2023/12/04,09:20:08]
週末に仕事とはいえ久し振りに外泊、外の空気をいっぱい吸い込んできた。そのせいもあり昨夜は熟睡、朝の目覚めもさわやか。やっぱり不定期でもいいから、外に出てシャバの空気を吸うのは大切だ。何かが大きく変わることはないのだが、自分の身体の中の空気が入れ替わる。自分の今いる場所を確認できる。過去を振り返る見晴らしのいい場所に立つ……といいことづくめなのだが、体力的にはけっこう、これが疲れるおが問題だ。普段の反動で、しゃべりすぎるし、飲みすぎる。これがテキメンに心身にダメージを与えるのだろう。でもやっぱり、週はじまりにフレッシュな気持ちで仕事場に立つことができるのは、うれしい。そんなわけで、誘われれば、いつでも外に出ますのでよろしく。
横手で [2023/12/03,13:45:37]
結局、横手には一泊。おしゃべりとお酒の楽しいひと時を過ごしてきた。駅前のホテルに泊まったのだが温泉付き、朝にひとっプロ浴び、二日酔いを押さえた。お昼はいつもの「居酒屋日本海」。ヒロシさん手打ちそばを食べてきた。美味しかったので、お代わりしてしまったが、客数が限定なので食べられない人が出てしまった。申し訳ない。昨夜おじゃました店は、横手の店なのに能代出身だという女将だった。同じ年ごろで40年ほど前の能代の話で盛り上がってしまった。当時、能代で雑誌をつくったり、文化活動していたメンバーとは全員知り合いだったが、彼女もその一員だったのだ。これは驚いた。横手で能代の話で盛り上がるというのもヘンな話だが、楽しかった。
発見 [2023/12/02,09:09:25]
今週のHP写真も説明が必要だ。家の玄関屋根なのだが、書斎の真下だ。よく見るとクルミの欠片がいっぱい降り積もっている。上空からカラスがここにクルミを落とし、割って食べていた「食べかす」だ。てっきり地面に落として割っていたと思っていたが、ここに落としていたんだ。書斎の窓を開けることがないので気が付かなかった大発見である。というわけで今日は久しぶりの好天の土曜日。横手でお話をする会があり、これから出かけるところ。このところずっと仕事場に閉じこもって原稿を書いていたんで、いい息抜きになりそうだ。目いっぱい楽しんでこよう。人恋しさが募り、饒舌になる悪い癖があるから、そのへんは気を付けよう。それでは行ってまいります。
バタフライエフェクト [2023/12/01,09:55:18]
NHKのTV番組『映像の世紀――バタフライエフェクト』には世話になりっぱなしだ。苦手なヨーロッパ近代史を知る教科書としてこれ以上のものはない。先日も「イギリス王室の百年―大英帝国の栄光と贖罪」を見て、ほとんど知らない事実ばかりで、興奮を隠せなかった。ヴィクトリア女王のからエリザベス女王まで、イギリスはこの2人の女性によってこの100年間、運命を左右されてきた。こういう大胆な視点は歴史家では描けない。ヘミングウェイやドストエフスキーといった世界の文学作品を読みこなすためには、ヨーロッパ近代史を理解する必要がある。老後は世界の名作文学を読んでみようと思っていたので、この番組はいい勉強の場になっている。そういえば先日の「パリは燃えているか」もよかったなあ。ヒットラーにピカソやシャネルをぶつけてくるアイデアや構成力には脱帽。加古隆のテーマ曲も素晴らしい。ブラジルの蝶のはばたきはテキサスでトルネードを引き起こす、のだ。
余白 [2023/11/30,10:04:16]
粉雪が舞っている。ときおり大粒の横殴りのゆきに変わる。一面銀世界とまでは行かないが、仕事場の2階から見下ろせる屋根は綿帽子をかぶっている。空は鈍色とまでは行かないが寒々しい灰色で、医学部の看板はモヤにかすんで見えない。今日で11月も終わり。昨日、駅ナカにあるロフトで、来年の手帳やカレンダー類をまとめ買いしてきた。家や事務所、カミさんの分まで、すべて「ほぼ日」制作のもの。けっこう高いが、これも年末の恒例行事、必要経費だ。カレンダーは年々余白が多くなっていくばかりだ。
健康 [2023/11/29,10:09:07]
2か月にいっぺん薬をもらうついでに近所の医院で健康チェックを受ける。昨日がその日で、血圧は132−88.低い方が少し高い、と言われた。でもまあ高いほうが130台で安定しているので、そこをほめてもらいたいのだが、無視された。来年は後期高齢者。この年までなんとか仕事をしてこられたのは、ひとえに「大病をしなかったこと」につきる。丈夫な身体に産んでくれた親に感謝。お金や人間関係でゴタゴタがあっても、とりあえず身体に不具合がなければ、それだけでもうアドヴァンテージだ。毎日、青汁に溶いた50CCの黒酢を飲んでいる。酢を食す習慣がないので、あえて飲むようにしている。よほどのことがない限り散歩は欠かさない。この2つぐらいが「健康のため」にやっていることだ。酒をあまり飲まないようになった。これは意識してそうなったのではなく、自然に「飲めなく」なってしまった。
コツコツ [2023/11/28,09:51:39]
うっとうしい雨が続いている。それでもさして気分が落ち込まないのは、毎日ちょっとずつだが原稿を書いているせいかも。これが励みになっている。この懸案のブラジルの話を書き終えてしまうと、その後の虚脱感が心配になるが、まあ余計なことを考えないでおこう。それこそ杞憂というものだ。書き終えると、また次のハードルが待っている。結局、人生はその繰り返しだ。遅々とした歩みだが、立ち止まらなければ、落ち込むことも絶望もない。そのことを知っただけでも収穫だ。ほぼ1カ月にわたった玄関リフォーム工事も明日か明後日で終わりそうだ。2週間の予定がその2倍の月日がかかってしまったが、誰も雨には勝てない。雨のあいまを縫ってコツコツ作業をしてくれた職人さんには感謝しかない。
ハムレット [2023/11/27,09:38:09]
少し恥ずかしいのだが、初めてシェイクスピアを読んだ。苦手な戯曲だが、登場人物さえ押さえればスラスラ読めた。そうかこんな物語だったのか。デンマークの物語だが、ノルウエイやイギリスとの複雑な関係まではよくわからない。この本が書かれたのは1601年というのだから驚きだ。関ケ原の徳川家康の時代ですよ日本では。昔からこの地には「ハムレット伝説」のようなものがあり、それをシェイクスピアが脚色したとも言われている。まあ「日本むかし話」の系譜と言っていいかもしれない。言葉によって世界を切り分ける「言葉のオリンピックだなこれは」というのが読後感だ。語彙の豊富な人には世界が色彩豊かに美しく見えている。世界中の人が読み継いで、いまも残っている世界がこれなんだ。なるほど納得。
本棚 [2023/11/26,09:09:52]
今週の本棚の写真については説明が必要だ。これは小生の自宅書斎の本棚だ。床から天井までびっしりの書棚が3列、壁を占めている。コロナ禍前、思うことあってそれまでの蔵本を取っ払い、この半世紀で無明舎が作ってきた本の「専用保存棚」にした。私自身は全く「本を棚に並べる」趣味はない。実を言うと、職業柄もあるのだろうが、目の前に本が並んでいると、うっとうしい。職業的な反応をしてしまう自分がいるからだ。でもこれは仕事で作った自舎のコレクション。たぶん小生の死後も引き継いでもらえるかもしれない「無明舎出版の歴史」だ。ちなみに小生は、読んだ本は片っ端から人にやるか、古本屋に売う。ブラジルの友人に送ったりで、手元に「蔵書」は一切ない。「本のない生活」があこがれだ。
初雪 [2023/11/25,10:20:18]
間男のように、出舎するために洗濯ほし場から裏庭に降りると満天星の赤に白い雪帽子がかぶさっていた。おまけに空は青空だ。赤と白と青の自然の見事なコントラストにため息が出た。この色合いの美しさはほとんど時代劇映画の作り物のよう。昨日のこのブログを見た方から、ラジオの雑音の取り除き方についてアドヴァイスをいただいた。その通りにしたら、あらあら見事に雑音は消えた。これも実に気分がいい。雑音がなくなったからだけではない。こちらの幼児的な疑問に丁寧に答えていただいた、その気持ちに対してである。世のなか、まだまだ捨てたものではない。

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