シャチョーの本 |
2007年刊− |
食文化あきた考
あんばい こう 46判・280頁・定価1800円+税
ISBN 978-4-89544-462-0 朝日新聞秋田版に3年余にわたって連載された、人気連載がついに単行本に。これまでの通説を疑い、大胆な推論と丹念な取材で、新しい秋田像を「食」から切りひらくエッセイ集。
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目次から
T 名物のルーツと舞台裏
あきたこまちの歴史 10 キリタンポの本家争い 12 キリタンポの由来と名称 14 比内地鶏ヒットの舞台裏 16 比内地鶏の誕生 18 酒の本場は庄内 20 秋田の長野杜氏 22 秋田清酒の大恩人 24 稲庭うどんのルーツ 26 ドブロクとオリンピック 28 歴史の中のハタハタ 30 ハタハタ禁漁の3年 33 ショッツルの話 35 鹿角のホルモン鍋 37 食品のネーミング 39 U 謎には理由がある 秋田商法のルーツ 44 すしハタハタとハタハタずし 46 食のタブー 48 なぜ納豆に砂糖をかけるか 50 酒米混入事件の背景 52 殿様はハタハタを食べたか 54 「下関のトラフグ」は秋田産 56 「そば文化」がないのはなぜ? 58 冷がけそばの謎 60 鹿角が「そばどころ」のわけ 63 マタギの食文化(上) 65 マタギの食文化(下) 67 ふきと秋田おばこの関係 70 砂糖が貴重な理由 72 ジュンサイはなぜ秋田名物 75 ほうき草の実を食べる理由 78 秋田の海がマイナーな理由 80 V 現代伝説と食べもの 長嶋茂雄氏とミミズの肉 84 最新のアグリビジネス「桃豚」 85 地場野菜で京懐石 88 秋田の名水 90 禁煙の方法教えます 92 ババヘラ伝説(上) 94 ババヘラ伝説(中) 96 ババヘラ伝説(下) 98 村に生きる若者 100 アマゾンの日本人 103 焼酎ブームの舞台裏 105 井川直治とまんぷく食堂 108 道の駅ソフトクリーム戦争 110 手打ちそば最新事情 113 郊外の繁華街を歩く 116 W 歴史が教えてくれる 秋田藩主が食べた料理 120 秋田藩「お薬」事情 122 熊谷新右衛門の見た秋田 124 鵜飼いアユ漁 126 菅江真澄の食生活は? 128 縄文時代の食生活 131 古代出羽の稲作と飢饉 134 江戸のグルメと農村の凶作 137 江戸の秋田の飢饉 140 天保大飢饉の食事情 143 イサベラ・バードとビフテキ 145 東北大凶作のスクラップ 147 凶作地帯を歩く 149 戦争と食管法(上) 152 戦争と食管法(下) 154 町は市の立つ村 156 |
X 異聞・珍説・かんちがい
福神漬と了翁禅師 160 「白神」「ダダミ」「ジッコ」 162 「町料理人」と豆腐カステラ 164 「いものこ汁」と採取狩猟民 166 暖飯器がなつかしい 168 イルカを食べる 170 サメを食べる 172 馬肉を食べる 174 納豆は秋田が発祥の地か? 176 国道398号は「ホヤ街道」 178 カラスの肉はうまいのか? 180 珍味の話 182 女中さんがいたころ 184 ビートルズと魚肉ソーセージ 187 ブラックバスを食べる 189 「穀類膨張機」って何? 192 ドン菓子の旅人 194 Y 農業の未来は…… 自殺率と農業基本法 198 自殺率とドブロク文化 200 種苗交換会が好き 202 母さんたちの漬物会社 204 一粒のお米から 206 「こまち」以前のコメの話 208 荒川静香と先物取引 211 農業高校の未来は? 213 干拓前の八郎潟 216 大潟村誕生の舞台裏 218 モチの話(上) 221 チの話(下) 223 漁民の弁当箱 225 直売所の隆盛 228 農村女性の起業 230 山崎光博がみた夢 233 Z 食卓と食育の間 スローフードという言葉 238 「昔の味」と「こだわり」 240 伝統的食体系の復権を 242 学校給食の話(上) 245 学校給食の話(中) 247 学校給食の話(下) 250 「いただきます」の行く末 252 「飽食」と「食べ残し」 255 「もったいない」と「地産地消」 257 天然・無農薬・安全 260 [ 食から見える秋田 口を人質にとる 264 酒の肴はガッコとみそ 265 木の山・金の山・米の山 268 日本海が「表日本」だったころ 270 秋田音頭の不思議 272 秋田県人は宣伝ベタか 275 「秋田県」が消える日 278 北と南(上) 280 北と南(下) 283 鉱山文化と県北(上) 285 鉱山文化と県北(下) 288 発酵麹文化と県南(上) 290 発酵麹文化と県南(下) 293 あとがき 296 参考文献 299 |