ノンフィクション |
2011年刊− |
俳人・石井露月
工藤 一紘(くどう かずひろ) 46判・251頁 定価1800円+税
ISBN 978-4-89544-540-5 子規門下で四天王とまで言われ、医師として村民の生活向上に尽力した、ある俳人の生涯を、秀句でたどりながら活写する。
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その人と生涯
二つの発見 日記に残る絶筆の一行 木箱の中に幻の日記 壮絶さ記す虚子の書簡 子規の絶筆の重さ 碧梧桐、赤裸々な告白 フィールドワーク・露月の里 二人の結び付き強める 詩人の心はぐくむ いのち、運命、出会い 心寄せた「石巻の清水」 碧梧桐、虚子が来訪 医師の心、句に凝縮 怪奇な伝説を秘めた郷 愛児の死続き悲嘆 死の前年に遊吟行 「世界の露月」発信 俳句熱、世界へ波及 子規再評価の動き、ネット通じて普及進む 国際舞台に初登場 三行詩への翻訳も 季題論めぐり異論 自分の道に「自信」 「蕪村句集」の発見 警抜と諧謔の機微 蕪村忌から革新の波 露月の秋 世界から研究家集う 子規との別れ契機 生前に句集編まず 文庫建設に菊村奔走 農村風景生き生きと 風景の奧に心潜む 俳句の波、世界へ拡大 |
旅と書簡と
芭蕉追い、越路遊吟へ 句稿の多く平明に 北の大地のさらに奥へ 抑揚の利いた筆致 菊村と心の交流 悲しみの影を見る 生涯を総括する旅 医師として、父として 文学から医へ転ず 紅緑の百文舎で句会も 京都でインターン生活 村の荒廃憂い帰郷 伝染病との壮絶な闘い 俳風の確かな成熟期す 痛切な思い挽歌に 青年と露月 突然の終焉を記す 資料保全に心砕く 顕彰碑除幕で一句 「全集」刊行への夢 句の背後の思想に迫る 村発展の思い託す 「米女鬼文庫」を創設 団印と団長印を作製 資料の保存が急務 参考資料 石井露月年代別秀句(索引) 石井露月?略年譜 主な参考文献 主な人物・事項索引 |