東北の本
2011年刊

「東北」を読む
河西 英通(かわにし ひでみち)
46判・233頁 定価1700円+税
ISBN 978-4-89544-551-1

近代東北が生み出した地域メディア(新聞・雑誌)の「東北論」を読み直し、世俗化、ステレオタイプ化された東北像を検証する。辺境、差別、後進性といった「つくられた異境」イメージの源泉を探り、東北史の再生をめざす試み!
冊数

   序章 東北史に寄りそう
第一章 ふたつの『東北』──盛岡と仙台──
第二章 『奥羽新報』と『東北新報』──白河以北一山百文──
第三章 『東北少年』と『東北健児』──東北=スコットランド論── 
第四章 『文之華』『秋田少年雑誌』『東北之文華』──ナショナリズムの誘惑──
第五章 東北精神党の世界──東北は泣けり──
第六章 『東北之燈』と『東北之光』──東北の宗教──
第七章 『東北指針』と『東奥詞壇』──南東北の〈東北〉──
第八章 『東奥』と『新東奥』──ふたつの「東奥」──
第九章 『東北之産業』と『東北公論』──中心性のつなひき──
第一〇章 『北日本』と『東北経済新誌』──北方への視線──
第一一章 『東北評論』──世界大戦と東北人論──
第一二章 『東北日本』と『東北之研究』──東京発東北論──
第一三章 『胎盤』『郷土運動』『地方文化パンフレット』『秋田文化』──地方文化と地方主義──
第一四章 『東羽新報』──ある地方新聞の戦前──
第一五章 『月刊評論』──翼賛する東北、飛躍する東北──
 終章 東北史の「発見」と「忘却」、そして「再生」
 
  あとがき 225
  参考文献 234

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