歴史・民俗 |
2017年刊− |
蘆名騒動
―角館・御家断絶と再興事件―
江井 秀雄(えい ひでお) A5判・147頁 定価1700円+税
ISBN 978-4-89544-631-0 東北の強大な戦国大名に成長した会津・蘆名氏。その後、悲運が続き常陸・佐竹氏から義広を迎 えるが、兄・佐竹義宣と共に秋田転封となる。そして義勝(義広を改名)は角館城主(一万五千 石)に任命されるが、三代で断絶。蘆名氏の波瀾 万丈の血脈を克明に描く歴史ドキュメント! [品切] |
目次
序 章 武士社会の構造的変化 ─小都市角館に起こった御家断絶事件─ 御家が潰れるということは 封建社会の仕組み 武士の精神構造 第一章 御家断絶 ─謎の幼少藩主の死─ 幼少藩主、謎の死 秋田藩の事情 御家再興事件 たった一七人の御家再興運動 第二章 会津の名門蘆名氏の変遷 ─豊かなる地・東北─ 豊かなる東北 治承・寿永の争乱から鎌倉政権の誕生へ 蘆名氏の勃興 第三章 会津から江戸崎・秋田へ ─没落の方程式─ 常陸の佐竹氏と蘆名氏の関係 会津内部の紛争 伊達氏と東北の雄を競って 摺上原開戦前夜 蘆名家滅亡の要因 濃い血縁 蘆名・伊達の決戦 会津蘆名氏の終焉 70万石から4万8千石へ 第四章 佐竹氏を頼って常陸へ ─大名復活へ─ 江戸崎獲得のチャンス 江戸崎城での13年 第五章 佐竹氏出羽の久保田へ ─厳しい処分─ 佐竹氏の減封 徳川武断主義の現実 第六章 御家再興の幻想 ─血脈の不運と─ 角館を城下に 城割りに見せる会津時代の意識 波乱の幕開け 千鶴丸の死 蘆名氏家名存続の難しさ 御家再興の約束反故に 御家再興に陰り 事が動き出す 蘆名家臣団への分断作戦 蘆名家臣団同士の意地と本音のぶつかり合い 御家再興派と反対派の対立 御家再興運動の結果、全てを失う一八士 第七章 会津に残った蘆名遺臣と秋田移住の遺臣 ─蘆名の家名復活に託された名誉挽回運動の本質─ 没落した名家を取り巻く 見直される侍の精神構造と日本人の幻想 |