歴史・民俗
2017年刊

角館城下町の歴史
林 正崇(はやし まさたか)
A5判・217頁 定価2000円+税
ISBN 978-4-89544-633-4

中世の芦名氏の出自から戊辰戦争の角館まで、角館城下町やその武家屋敷の成り立ちを135点の図版と平易な文章で解説する歴史読本。

冊数

目次
第一章 戦国大名戸沢氏の台頭
戸沢氏はどこから出たか 7
戸沢郷より角館城への経過 8
角館城に来たのはいつごろか 11
戸沢氏の勢力拡大の背景 13
鬼九郎と言われた戸沢盛安の活躍 16
太閤検地にみる戸沢氏の石高とその後の動き 18

第二章 角館芦名家の盛衰と北家の着任
国替──常陸と秋田の交換── 22
角館城主芦名義勝 24
旧角館城下町について 28
嫡子盛泰の誕生と佐竹家養子の動き 31
城下町の建設とその特色 32
交通路と周辺農村地域 39
家名再興運動と角館芦名家の断絶 42
北家の着任と京都風の移植 45

第三章 角館の武家屋敷
第一節 岩橋家の歴史と屋敷 51
戦国期から江戸期にかけて 51
伝来の文書について 52
戦国時代から江戸初期の岩橋家 53
岩橋又右衛門の殉死 60
北家時代から幕末時にかけて 64
芦名家断絶時の動き 64
北家組下時代の石高と役職 65
幕末時の動き 67
岩橋家の屋敷とその家系 68
屋敷の構造 68
焼失をまぬがれる 71
岩橋家の系図 74
第二節 青柳家の歴史と屋敷 77
青柳氏の出身と芦名時代 77
北家時代の青柳家の推移 79
青柳家の屋敷の特色 83
屋敷構え 83
屋敷と付属家 84
屋敷の形式 89
屋敷と破風飾り 90
出入り口 91
間取り 92
座敷と床の間、土縁 93

第三節 河原田家の歴史と屋敷 96
芦名時代 96
北家時代の石高と住居 98
河原田家の人々 101
屋敷の構造 108
第四節 小田野主水家の歴史と屋敷 111
小田野氏の出身と角館居住 112
菅沢から東勝楽丁へ引越し 115
主水家と長右衛門家の交流 117
武道と主水家 118
目薬と主水家 119
屋敷の構造 121
第五節 石黒家の歴史と屋敷 123
出身と居住地 123
石黒隼人祐の活躍 125
屋敷の構造 129

第四章 戊辰戦争と角館
第一節 東北における戊辰戦争の意味 131
奥羽鎮撫総督の動き 131
奥羽越列藩同盟の結成 133
第二節 秋田藩の苦戦と西南諸藩の応援 138
秋田藩の孤立とその敗退 138
西南諸藩兵を中心にした秋田遠征軍 142
第三節 角館における戦と戦死者 143
角館における激戦と危機的状況 143
角館関係の戦死者 151
戦士の服装 155
第四節 庶民の動きとその被害 156
庶民の戦争協力と被害 156
農兵隊の結成 162
第五節 戦後処理 165
功労者の表彰 165
戦歿者の供養と記念碑の建立 168
財政処理の破綻 169
第六節 戊辰戦争関係の遺跡・遺物 171

あとがき 186
角館関係略年譜 187

※本書は1982年に出版した『図説・角館城下町の歴史』をA5判に縮小し、廉価版として再出版したものです。

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