ノンフィクション
2019年刊

京游日誌
明治20年の秋田・東京往還記
伊藤直純 著 加藤愼一郎 校注・訳
A5判・150頁 定価1700円+税
ISBN 978-4-89544-651-8

秋田県の県会議員・衆議院議員であり、鉄道建設請願員として、明治20年2月から4月まで、秋田─東京間を何度も往還した若き政治家の上京記。当時の県内外の傑出した人物たちとの接触、交流が綴られた記録の現代語訳!

冊数

『京游日誌』の著者伊藤直純(1861〜1933年)は秋田県横手市に生まれ、秋田県議会議員や帝国議会衆議院議員を歴任し、鉄道の整備など秋田県の近代化に努めました。『京游日誌』は明治20年2月~4月にかけ、秋田県の鉄道敷設請願委員として上京した際の日誌として記されたものです。この2ヶ月の滞在中、多くの著名人との交流や、先進施設の見学に東奔西走しました。日誌からは、鉄道敷設請願活動のみならず、当時の東北と東京の世相の具体的な諸側面を臨場感をもって観察することができます。
現在、『京游日誌』は横手市立横手図書館蔵の写本のみが現存し、一般人が手軽に目を通すことができないため、注釈と現代語訳、さらに校注・訳者の寸感を付して本書を刊行いたしました。

加藤 愼一郎(かとう・しんいちろう)
1949年(昭和24年)仙北郡金沢町(現横手市)生まれ。現在は秋田市住。
関心事は身近な郷土の歴史と人物。特に後三年合戦、伊藤直純と戎谷南山、秋田蘭画と小田野直武。著書等 本書末尾の「参考文献」に掲げるもののほか 『北方風土』72号~75号(イズミヤ出版)に論考掲載。

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