東北の本 |
1996年刊− |
東北むら半世紀
毎日新聞社地方部特報班編 四六判・247頁 定価1456円+税
ISBN 4-89544-136-9 新幹線、遺跡、出稼ぎ、学校、村と農・・・ユニークな斬り口で戦後50年をふりかえり、「東北」であることの光と影を活写した新聞記者たちの戦後史ルポ。
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目次から
1 新幹線の光と影
縮まった時間/やはり航空便/デパートの衝撃/華やぎの陰で/早すぎた開発/遠い道のり/新幹線の功罪 2 考古学の中の東北
弥生の昔に稲作/“常識”破る文化混在/“企業秘密”あった石器工場/大集落、墓中心に祭祀/縄文の古墳?ピラミッド/縄文人はぜいたく/定説を覆す埴輪群/人物像刻む縄文の小石/ゆがんだ歴史の実像に迫る/津軽海峡さえ渡る“交易圏”/揺るがない「五十万年前」/旧石器の発見“第一号”/すでに「定住社会」が完成/共存…独自文化を構造/沿海州とも共通文化/多様で豊な東北の先史
3 出稼ぎの現場で
変わらぬ環境/過去を背負う/高台の町内放送/悲しみの現場/質素な暮らし/命の代償/山川市場/司法上の結末/崩壊した家族/“産業兵”が農業「忘れ」/家族と暮らすために/蔵元を支える/喜寿の春/年商十億円/家族のきずな/妻の緊急入院/土木会社経営/父の体験から
4 ルポ・秋田県雄勝郡羽後町
まだ働げる…/“恨み”の六〇年代/じん肺に苦しんで/戻らぬ夫/高血圧症に敗れ/結婚難/破産宣告/残る年寄り/望郷三十五年/残された子供たち/モグリ出稼ぎ/地元就職
5 村と農の谷間から
四世代が同居/電気が来た!/冬の孤立解消/ホテルの誕生
6 消えた学校
道草/寝耳に水/傷心の子供たち/越境入学/幕切れ/金山小学校へ/適正規模あいまいなまま…
7 終戦っこたちの軌跡
プロローグ/釜鉄さん/山で生きる/離島で暮らす/炭鉱と共に/山びこ学校卒/津波の記憶/コメ作りにかけて/肉牛と歩む/コメ自由化のはざまで/民謡に喜怒哀楽/“国威”かけたロケット打ち上げ/無事故への挑戦/古里はダムに沈み/ギンザケ養殖はいま/スズラン給食
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