淡水魚あきた読本[品切]
A5判・183頁 定価1800円+税 冊数
 はじめに

T ふるさとの川や湖の魚たち

 1 クニマス
  クニマス学事始
  なぜ、田沢湖にいたか
  クニマス生存の可能性
  クニマスの反省

 2 海から川への使者
  シラウオ
  ワカサギ
  イトヨ
  シロウオ

 3 川にすむカジカの仲間
  カジカ
  ハナカジカ
  カンキョウカジカ
  カマキリ

 4 ウグイの仲間
  ウグイ
  エゾウグイ
  マルタ
  ウケクチウグイ

 5 イワナのたどった道
  イワナの分類
  イワナのたどった道
  再度、イワナの分類
  秋田のイワナ

 6 ハゼの仲間
  ヨシノボリ類
  ウキゴリ類
  チチブ類
  ジュズカケハゼ
  ミミズハゼ
  マハゼ

 7 外国から来た淡水魚
  ニジマス
  ブラウントラウト
  タイリクバラタナゴ
  カムルチー
  オオクチバス

 8 シナイモツゴの運命
  シナイモツゴ
  モツゴ
  シナイモツゴとモツゴの雑種
  シナイモツゴが生き延びるために

 9 タナゴの仲間
  ヤリタナゴ
  アカヒレタラビ
  ゼニタナゴ
  タイリクバラタナゴ

 10 ナマズの仲間
  ナマズ
  アカザ
  ギバチ

 11 フナという未知の魚
  ギンブナ
  ゲンゴロウブナ

 12 ふるさとに魚たちが生き続けていくために
  イバラトミヨ
  トミヨ

U 川や湖の魚たちが生きているところ

 1 淡水魚のすすめる自然環境
  淡水魚と呼ばれる魚たち
  川の魚たちの生活
  淡水魚にとって環境とは
  絶滅していく魚たちと環境の変化
  淡水魚のすすめる身近な自然環境の保全

 2 春の川を往来する命

 3 アユが産卵する川

 4 いま、ここにいる魚は……

 5 水のある場所と魚たち

V 渓流魚の謎を追う

 1 異型イワナの謎
  経緯
  反響
  

  現時点で考えられること

 2 朱点を持つイワナ
  分類学的に混乱状態
  独立した固体群?
  分類上の混乱原因は斑点
  斑点クライン説に波紋
  東北各地で出現!?
  食餌により赤色発色?
  イワナな進化途上の種

 3 イワナとヤマメの雑種・その固体が語るもの
  形態的特徴からの推定
  秋田県内におけるサケ科魚類の生息状況からの考察
  イワナとヤマメの天然交雑種の報告
  イワナとヤマメの人口交雑実験
  タイガートラウトについて
  「種」とは
  天然交雑種の出現が意味するもの

 4 タイガートラウト出現!?
  正体は何か?
  タイガートラウトとは何か  
  雑種の生成
  何が問題なのか

 5 サクラマスとヤマメの違い
  はじめに
  混乱の原因
  サクラマスとヤマメ
  サクラマスとヤマメの相違点
  アメマスの正体
  おわりに

W 秋田の魚たちのいま・これから

 1 秋田県の淡水魚類
  河川の魚
  湖沼の魚
  秋田県に生息する淡水魚類の特徴

 2 平鹿町のハリザッコ
  はじめに
  日本のトヨミの仲間たち
  池田嘉平(1950)の報告
  田中晋(1982)の報告
  高田(1987)
  高田(1984)
  今後に残された課題
  おわりに

 3 田沢湖のテツギョ
  テツギョとは
  テツギョ現地調査
  テツギョの特徴

 4 「ブラックバス問題」の視点
  秋田におけるオオクチバス報道
  秋田の淡水魚類相
  いま、秋田の淡水魚に起きていること
  何が問題なのか

 5 舌が感じた中国の魚
  ウナギ
  タチウオ
  シラウオ
  ケツギョ
  ソウギョ
  オオクチバス

 6 魚が、そこに生息している意味
  なぜ、我々は淡水魚の分布を調べ、記録に残すのか
  どのような調査を行っているか
  動物地理学の立場から
  生物多様性の立場から
  環境指標の立場から
  貴重な財産を次代に受け継ぐために


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