ブラジル学入門
四六判・308頁 定価2718円+税 冊数
   考察のポイント、社会と文化
   成長過程を省略した国
   意外に複雑な文化の歴史
   奴隷に向かぬ低文化インジオ
   強制、拘束を嫌うカボクロ
   奴隷用に狙われたグヮラニー族
   古い歴史ポルトガルの奴隷制
   根が深い労働嫌悪の風潮
   働かないのが“罪悪”の北米
   性的天分豊な?ポルトガル人
   進行する家庭崩壊の風潮
   掠奪、遊牧型の植民地農業
   勢威振るう“マラジャ”大地主
   個人、一族の利益が優先
   今も昔も高い日本移民の教育熱
   歴史的背景違う日・伯の教育
   教育の普及嫌ったポルトガル王室
   日本と異なる基本的思考
   同化しにくい民族の文化
   日本移民の歴史は異文化の相克
   浸透するアングラ経済
   エネルギーの爆発カーニバル狂乱
   蹴球は植民地政策の武器
   地主と対立“解放の神学”
   セルトン分析が理解の鍵
   天国と地獄が交錯のセルトン
   今も尾をひく“一族戦争”
   東北伯の病弊は地方政治
   カンガセイロは精神分裂症
   熱狂的信者の大衆運動
   今も残る救世主信仰
   「カヌードスの乱」の不思議
   軍事的にも天才のコンセレイロ
   伝統的な兵隊への悪待遇
   王室直轄だったアマゾン
   狂乱頽廃のゴム景気到来
   利益は外国商社が収奪
   国際色豊かな無軌道ぶり
   歴史的事実“アクレ共和国”
   “茶番”ではじまった辺境開発
   成果乏しい「悪魔の鉄道」
   王室が独占した“法材”
   跳梁するガリンペイロ
   増えるアマゾンの貧民窟(ファベーラ)
   深刻な貧民の都市大流入
   “ジェイチンニョ”は裏街道
   有名無実の日本移民制限法
   信号無視は思考法の違い
   儒教思想は成功の要因
   条件良かったポルトガル
   放置されていたブラジル
   機を見るに敏のオランダ
   世界に分布の日本人奴隷
   日本人に驚嘆した宣教師
   明暗さまざまスペインとの合併
   多民族国家で共通の米、伯
   入れそこなった“苦力移民”
   厳しさに欠けた排日政策
   実行されない国外追放令
   勝ち負け抗争、日本的現象
   排日は移民側にも原因が
   農地取得は世界的例外
   寛大な日本移民戦時措置
   一業種集中は摩擦のタネ
   国境を越える移民の子弟
 

   “出稼ぎ”は送出国側が損
   海外同胞にも冷たい日本人
   “喜捨精神”の思わぬ効用
   材木の好みにも文化の差
   季節感乏しいブラジル人
   歴史の珍事、王室のブラジル移転
   時代錯誤の再植民地計画
   皇帝の行動原理は王家の存続
   強運の持主ペドロ一世
   まかり通った奴隷密輸
   多大な恩恵、二人の画家
   茶栽培はブラジルが最初
   “現地調達方式”の植民者
   不可欠だった黒人料理人
   多彩な黒人の米食文化
   中南米にはない魔女狩り
   激しさ欠くブラジルのテロ行為
   失敗に終わったポプリズモ
   モラル低い東北ブラジル体質
   十八世紀まではインジオ語が主流
   認知されぬブラジル文学
   抵抗の文学“民衆本”の世界
   こわい民衆の衝動的怒り
   権威に反発する母系社会
   現在も続く“植民地”体制
   反米感情の弱いブラジル
   愛国心薄い“よそもの”集団
   市民層抬頭で変化の兆し
   “いけにえ”に狙われる日本
   貴族趣味志向の上流階層
   浄化変革は二十一世紀に期待

   あとがき
   ブラジル歴史年表


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