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滋賀県の琵琶湖に次ぐ、日本第2の面積を持つ湖だった八郎潟を干拓して誕生したのが、南秋田郡大潟村。干拓前の八郎潟は魚の宝庫で、うたせ舟漁などの漁業が盛んであった。
第二次大戦後、食糧対策として八郎潟を干拓し、高所得の農業経営をめざす新農村事業が行われ、1万7229ヘクタールの陸地が生まれた。
国土の4分の1が海面下の低地で、干拓地の占める割合が広い、干拓の先進国オランダの技術を手本にしながら、35年の年月をかけて水田地帯などに生まれ変わった大潟村は、なにもかもスケールが大きい。
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平成3年2月にオープンした日帰り温泉保養施設「ポルダー潟の湯」も、ヨーロッパ風の建物とともに、男女とも一度に100人が入浴できるほどの広さの浴室が評判を呼んだ。ちなみに「ポルダー」とは、オランダ語で「干拓地」を指す。
ポルダー潟の湯の主な施設は、その大浴場と大広間、多目的ルーム、大小7つの個室などである。浴場には超音波ぶろ・バイブラバス・寝湯・サウナなどが付いている。ロビーを含めて休憩スペースが広く、開放感を感じさせる空間がうれしい。
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この施設は開業当初から人気が高く、収容能力を超える利用者に対応するため、北側に隣接して建設した大規模な宿泊施設「サンルーラル大潟」と通路で結んで、より便利な楽しめる施設となっている。
今も利用者は相変わらず多く、1日平均900人が利用している。開館が早朝6時で、午前6時30分〜8時30分にはレストランの朝食の用意もできている。朝定食は、入浴料込み800円のうれしい値段。
朝の仕事を終えた農家の人びとや、仕事前のひとふろ、という勤め人などに大人気だが、村外からの利用者も多い。
また、レストランではチーズ、ビールなどオランダ直輸入の味も豊富に取り揃えられている。売店にはパンプキンパイ、大潟村特産大豆加工品のほか、県産清酒コーナー、かぼちゃ焼酎、黒豆酒など大潟村ならではの産品が並んでいる。
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