|
秋田市の中心部からおよそ、16キロメートル離れた太平山のふもとの仁別地区に、昭和63年から平成元年にかけて温泉が湧出した。
「秋田市の奥座敷に温泉街をつくりたいという発想」で、秋田市が掘削したもので、計画では温泉レジャー施設のクアドーム、スキー場、ゴルフ場、公園ホテル、森林鉄道館、温泉宿泊施設、野鳥の森などを整備することになっていた。その後、計画が変更になり、その中から温泉を利用したレジャー施設「クアドーム ザ・ブーン」が、平成3年8月に誕生した。
英語の「ブーン」(愉快な・楽しい)と、水に飛び込む音「ざぶ〜ん」を重ねたネーミングと、ユニークな建物が目を引くザ・ブーンは、鉄骨2階建てのドーム型施設で、プールや温泉、サウナなど四季を通じてウオーターレジャーを楽しめる施設としてオープンした。
|
|
ザ・ブーンの巨大なドーム内には、センタープール、流水プール、ジャグジープール、ウオータースライダー、ワンパクプールとさまざまなプールがつくられている。
これに沿うように、屋外に温泉を利用した25メートルプールと露天ぶろがある。平成4年4月にできたもので水着着用で利用する。
渡り廊下でザ・ブーンと結ばれているのが、平成10年4月に完成した地上1階、地下1階の展望ぶろ付き大広間。サウナ付きの温泉浴場、ジェット・スチームサウナ付きの展望ぶろがある。ヒノキぶろ、岩ぶろ、露天ぶろなどバラエティーに富んだ温泉浴が楽しめ、展望ぶろからは好天の時は鳥海山も見渡せる。
温泉は体に刺激の少ない弱アルカリ性の単純温泉なので、湯冷めしにくく、美肌にも効果的と評判になっている。
|
|
宿泊施設は隣に、森林学習館「木こりの宿」がある。
ザ・ブーンは、太平山山麓一帯をリゾート公園として整備する太平山リゾートパーク事業の第一弾として建設されたものだが、そのほか一帯にはテニスコート(7面)、トレーラーハウス(10台)、オートキャンプ場(23区画)、バンガロー、太平山スキー場「オーパス」などが整備された。
また、健康づくりや事故後の療養に効果的なアクアエクササイズやアクアウオーキング講座も低料金で実施されていて、スポーツ&リゾートを満喫できるようになっている。
|
|
地下1000メートルから湧き
出る無色透明の天然温泉
| |