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仙北郡の東部に位置する太田町。太田町の地形は東部が、真木真昼(まぎまひる)県立自然公園に指定されている山岳地帯に、西部は広大な田園地帯になっている。
奥羽山荘などのある太田ふれあいの里に向う途中の、広域農道東西線の右側に「中里温泉ふるさと館」がある。
中里温泉は昭和48年に黒鉱の探査で掘り当てられ、昭和51年1月に温泉付きの太田町就業改善センターとしてオープンした。
利用者はオープン以来15年間でおよそ110万人にのぼったが、温泉の湧出量が減ったために、平成3年同じ敷地内で新しい温泉を掘り当てた。
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平成4年に地域住民のための温泉保養宿泊施設「ふるさと館」がオープンし、浴場もそれまでの広さの3倍ほどになった。
ふるさと館の客室はすべて和室で8室。宿泊定員は32名。大広間、中・小宴会場、リラックスルーム、レストラン、大浴場などが備わっている。
大浴場の壁や天井には秋田杉を使い、熱めの湯と普通の湯の、2種類の湯が満たされた浴槽があって、打たせ湯も楽しめる。
平成11年には新館がオープンした。大浴場には、大浴槽のほか、露天ぶろ、打たせ湯、テレビ付きの高温電気サウナ、水ぶろなどが設備されている。
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評判のあったまりの湯と、和やかな田園風景の中里温泉に入るのを楽しみにしているお年寄りも多く、開館1時間前の午前8時頃から車で送られてくる姿も珍しくない。浴場の横には床暖房付きフローリングの休憩スペースもあり、一日中ゆっくり過ごしている。
浴場は一度に30人ほどが入浴できる広さをとってあり、新館とふるさと館の風呂では、どちらかというと「ふるさと館」のほうが、お年寄りには好まれているようだ。
広域農道や県道などを利用すると、大曲市や角館町まで車で約25分、田沢湖まで約40分と、交通アクセスの面でも便利な位置にある。
素泊まり料金が1泊で5000円くらいなので、「いつでも温泉に入れるし、設備もビジネスホテルよりいい」と営業関係のビジネスマンに重宝がられている。
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