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十和田湖温泉郷は、十和田湖から一番近くにある温泉郷。十和田湖温泉郷には、十和田湖や奥入瀬(おいらせ)渓流、八甲田(はっこうだ)連峰の観光拠点として、年間を通じてたくさんの観光客が訪れている。昭和40年、十和田湖町が八甲田山の麓にある猿倉(さるくら)温泉から引湯し、温泉郷を開いたのが始まりだ。猿倉温泉は山中にあるので冬期休業してしまうが、この温泉郷ができたことで、同じ泉質の温泉に一年中入れることになった。
「十和田簡易保険保養センター」、通称「かんぽの宿十和田」は、十和田湖温泉郷の東のはずれにある。「簡易保険保養センター」は、簡易保険加入者の福祉をより一層増進させる目的で、全国につくられており、簡易保険に加入している人は安く利用できるが、もちろんそれ以外の人も利用可能だ。
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外観は中世ヨーロッパの古城を思わせる建物で、ベージュの壁が背後の山の緑に調和している。開業は昭和50年だが、平成9年に改築しているのでとても新しい。
浴室は半地下にある。30坪の広々とした明るい浴室には、大浴槽のほかに、ジャグジー、ガス遠赤外線のサウナ、水風呂などがあり、湯量豊富な天然温泉をぜいたくに楽しむことができる。浴室の床はざらざらした感触で、滑らないように配慮されている。
外には露天風呂があり、女風呂は大理石、男風呂は岩風呂。お湯は無色透明でさらさらしている。公共の温泉には珍しく、シャンプー、リンス、石けんなどの備品が置いてあり、脱衣所にはドライヤーもある。ロッカーにも鍵がついているので安心だ。女風呂と男風呂は毎日入れ替えているので、両方を楽しむことができる。
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お腹がすいたら、レストラン「石楠花(しゃくなげ)」へ。レストランの奥のステーキコーナーでは、名産「十和田湖牛ステーキ」をシェフが目の前で焼いてくれる。
客室は全部で41室あり、どの部屋も広々としている。夏は避暑に、秋はキノコ狩り、冬はスキーやスノーボードにと、季節によって楽しみ方はいろいろだ。湯治ができるので、農閑期になると湯治客も多い。
保養センターのすぐ隣に、テニスコートとゲートボールコートを備えた「アネックススポーツランド」を併設しているので、大自然の中で気持ちよく汗を流したあと、温泉で疲れを癒すのもいい。
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