青森県

寒水沢(かんすいざわ)温泉
ホテルフジサワ八甲田
日帰りガイド 青森の温泉(無明舎出版編)より
青森の温泉 津軽エリア 

四季折々の色でブナのスクリーンが
広がる寒水沢温泉の大浴場
入浴のみ
500

(大人)
12時〜16時
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ところ:青森市荒川字寒水沢1―57
電 話:017―738―2233
FAX:017―738―2531

 歴史が新しい寒水沢温泉
 青森市と奥入瀬を結ぶ国道103号は、萱野高原から、十和田八幡平国立公園域に入る。そこから、ブナの原生林を10分ほど走ったところに、八甲田ロープウェー山麓駅がある。
 ここで標高650メートル。101人乗りのゴンドラで、標高1326メートルの田茂萢(たもやち)岳山頂駅までは、10分だ。ロープウェーは、ほぼシーズンを通して運行され、八甲田連峰への最も手近な入り口として、訪れる人の波が絶えない。
 「ホテルフジサワ八甲田」は、ロープウェー山麓駅と地続きのところにある。ブナ林に囲まれた南斜面のほうに、少し奥まっていて、国道側から姿を隠したシックな建物は、観光客のにぎわいからも逃れて、静かなたたずまいである。
 寒水沢温泉は、平成元年の開業で、八甲田地区の温泉としては歴史が最も新しい。それだけに、このホテルで外来入浴できることは、まだあまり一般的には知られておらず、ちょっとした穴場発見、といった趣がある。

 四季の移ろいを湯の中から
 大浴場は、ホールの階段を下りたところにある。まるで湖の底に下りて行くような雰囲気だ。
 ところが、浴室の扉を開けると、そこには陽光があふれている。そして、ガラス窓の向こうはブナまたブナだ。
 地下に下りていって目にするとは意外な光景だが、建物が斜面を生かした設計になっていて、2階に玄関が、1階に浴室がある造りなのである。
 湯は、体を沈めてはじめて、心もち白く濁っているのがわかるくらいで、ほとんど透明に近い。肌のあたりがやわらかく、やさしい湯だ。
 目の前のブナは緑のスクリーンのようだが、これが秋には黄葉し、冬は一面の雪景色と化し、春は小花を残雪に散らして、やがて新緑が芽吹く。
 それを、湯船につかりながら眺められたら最高のぜいたくだが、実際、八甲田を散策がてらという感じで、毎日のように通う人もいるそうだ。さぞ、肌がすべすべになっていることだろう。

 冬は目の前がゲレンデ
 田茂萢岳は冬から春にかけて、雄大な眺望を楽しめる絶好のスキー場となる。アフタースキーの温泉は、また格別だ。
 ロッジを思わせるレストランでの昼食は、11時から15時まで。
 外来入浴は12時からだが、これは朝の掃除を徹底するためで、掃除が済みしだい受け付けてくれる。
 八甲田ロープウェーの始発は朝9時。山頂駅から、一周1時間ほどの、湿原を巡る遊歩道が整備されている。

冬はスキー客のオアシスになる
「ホテルフジサワ八甲田」

落ち着いた雰囲気のフロントロビー

レストランの中2階にはラウンジバーがある

●アクセス
青森市中心部から国道103号で21km 、26分。

●温泉データ
源 泉 名 寒水沢温泉
泉  質 ナトリウム―炭酸水素塩・
       塩化物泉(ph7.2)
泉  温 76度
効  能 一般的適応症のほか
      リューマチ性疾患・切り
      傷・やけど・慢性皮膚病
      ・慢性婦人病/慢性消
      化器病・慢性便秘(飲用)

●利用データ
入浴時間 12時〜16時
入浴料金 大人500円
       小学生300円
       幼児100円
休  憩 1部屋1時間2500円
      (4人まで・入浴料別・税別)
宿  泊 12000円〜
      (1泊2食付・税別)
数値等のデータは2001年現在のものであることをご了承下さい。

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