青森県

まかど温泉
富士屋ホテル
日帰りガイド 青森の温泉(無明舎出版編)より
青森の温泉 三八上北エリア 

陸奥湾を一望の下におさめる岩組みの露天ぶろ
入浴のみ
800

(大人)
10時半〜17時
-
ところ:上北郡野辺地町湯沢9
電 話:0175―64―3131
FAX:0175―64―3137

 眺めのいい温泉ホテル
 まかど温泉は、下北半島への南玄関口にあたる野辺地(のへじ)町の、西側山麓にある。
 「まかど」とは、アイヌ語で「マカントウ(山へ登る口の沼)」という意味で、そのあたりからお湯が湧き出ていたらしい。300年ほど前の正徳(しょうとく)年間には浴舎が設けられ、湯治場としてにぎわっていたという。
 「富士屋ホテル」は、国道4号から山のほうへ、約2.5キロメートル上った突き当たりだ。6階建ての白い洋館は、北にひらける陸奥湾を見晴かす、絶好のビューポイントとなっている。

 立地を生かした大浴場
 大浴場は2階にある。のれんに「鹿の湯」とあるのが男湯、「鶴の湯」とあるのが女湯だ。どちらもヒバ材をふんだんに使った造りで、明るく、広い。
 開放感があるのは、壁の2面が総ガラス張りになっているからだ。しかも、視野に入るのは、豊かな草木である。自然の地形を生かした、心憎いばかりの設計といえよう。
 浴槽も、木の香がただようヒバ造りだ。透明な湯に体を沈めると、やわらかな木肌の感触が心地よく、縁を両腕で抱え込んで、ほおずりしたくなる。湯温がぬるめなのも、ゆったりと入るには好都合だ。
 泉質がアルカリ性なので、肌を磨こうと少し長湯になったが、空調が行き届いているためか、頭はしゃんとしていた。ヒバサウナはスチーム式で、使用時間は10時半から21 時までである。
 大浴場からは、それぞれ露天ぶろに出られる。自然石を組んだ岩ぶろだ。夏はしたたる緑、冬は一面の銀世界に包まれることになる。
 ふろ上がりには、浴場前のフロアの籐(とう)いすで、景色を眺めつつ休むもよし、 畳の小上がりで、足を投げ出してくつろぐもよし。マッサージャーで体をもみほぐすなどして、再び湯に入るのも自由である。

 気軽な入館料システム
 富士屋ホテルの立ち寄り入浴は、入館料システムになっていて、バスタオル、浴用タオル、シャンプーの類は、備え付けのものを利用できる。ドライヤーの使用も無料だ。
 女性は化粧品だけ持って、男性なら手ぶらで入れる気軽さが、何より歓迎されている。
 冬場、隣接する国設まかど温泉スキー場の利用者には、浴場割引もあるため、スキーやスノーボードでかいた汗を、すっきりと流して帰途につく人も多い。
 白鳥の飛来地、浅所(あさどころ)海岸までは車で30分の距離だ。

ロビーの階段を上がって大浴場へ

開放的な浴場は木肌が美しいヒバぶろ

明るいティーラウンジ

●アクセス
野辺地町中心部から国道4号、町道で6 、8分。

●温泉データ
源 泉 名 馬門温泉
泉  質 カルシウム―硫酸塩泉(pH9.1)
泉  温 37度
効  能 一般的適応症のほか動脈硬化症・切り傷・やけど・慢性皮膚病/慢性胆のう炎・胆石症・便秘・肥満ほか(飲用)

●利用データ
入浴時間 10時30分〜17時
入浴料金 大人800円 小学生400円
宿  泊 12000円〜
            (1泊2食付・税別)
数値等のデータは2001年現在のものであることをご了承下さい。

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