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檜枝岐(ひのえまた)村の「森の温泉館・アルザ尾瀬の郷」は、温泉とプールを楽しめる総合温泉施設。国道352号で檜枝岐村に入ると、「よくきらった」(よく来てくれました)と書かれたアーチを抜ける。その先の右手にある立派な施設がそれ。
オープンは平成3年5月。鉄筋コンクリート製の建物の背景には、深い森が広がり、まさに「森の温泉館」だ。
また建物正面、丸窓の中に描かれた尾瀬檜枝岐温泉のマスコット・オコジョが愛嬌を振りまいている。
窓の外に緑が広がるロビーは広々としており、落ち着いた雰囲気。館内には温泉ゾーンとプールゾーンに分けられ、どちらもゆったりした広さが魅力だ。
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温泉ゾーンには内湯はなく、露天風呂だけがある。しかし、目を見張るほどの広さがあり、しかも周囲は木立に囲まれた好環境。お湯に浸かって、移りゆく季節を体感したり、自然の息づかいを感じたい。ちなみに付近の森が新緑の季節を迎えるのは5〜6月ごろ、紅葉は10月中旬〜下旬だそうだ。
露天風呂には大きな浴槽のほかにも、打たせ湯と泡風呂もある。泡風呂では、細かな気泡が肌にまとわりつき、疲労も少しずつ解消していくようだ。
お湯はアルカリ性単純泉で、疲労回復、火傷、神経痛などに効くという。
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もうひとつのプールゾーンも立派な設備が揃っている。25mの公認プールをはじめ、ウオータースライダー、子供プール、それに水着着用で利用するミストサウナ、ジャグジーもある。
全面ガラス張りで、外の木々が見えるのも心地よい。またプールは温水なので、冬期の利用も可能だ。
なお隣の「尾瀬の郷交流センター」には食堂や売店があり、「裁ちそば」や「はっとう」などの檜枝岐の伝統料理を賞味できる。また売店では、各種そば(600〜1000円)や「尾瀬の自然水」(2リットル210円)、「舞茸佃煮(まいたけつだに)」(700円)など村の特産品が並ぶ。
檜枝岐といえば尾瀬だが、近年新しく「ミニ尾瀬公園」が開園。尾瀬まで行けない人も尾瀬の魅力に浸れる便利な施設で、一周40分ほどで巡れる。立ち寄ってみたい。
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