岩手県 くじらとうみのかがくかん 鯨と海の科学館 |
東北おもしろ博物館(加藤貞仁著)より |
おもしろ博物館 | 岩手県山田町 |
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南半球で捕獲されたミンククジラの胎児 | 海上の船から空気を送るヘルメット式潜水服 | 「さわってみよう! ミンククジラのヒゲ」。ヒゲクジラ類は、歯の代わりに、密生したヒゲ(ヒゲ板)でエサをこし取って食べる |
「鯨と海の科学館」は、このマッコウクジラの実物大モデルを取り囲むようならせん状のスロープを下りて、骨格標本のある常設展示室に行き着く構造になっている。クジラの実物大モデルとしては、日本最大だし、深海で大きなイカと格闘した跡である表皮の傷もリアルに作られていて、大変な迫力だ。スロープの壁面には、地球と海の歴史、海の動植物の食物連鎖などについての展示が、うまく配置されている。ここは、捕鯨の博物館ではなく、海そのものを知るための場所なのだ。 現在の豊かな日本人に、捕鯨を復活させてクジラ肉を供給する必要があるかどうか、という議論はある。だが、クジラが悠々と泳ぐ豊かな海を失ってはならない、ということだけは、ここを訪れただれもが感じ取れることだろう。 |
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