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岩手県北部、奥羽山脈と北上(きたかみ)山脈の中間、標高300〜1000mの広大な高原に「奥中山高原温泉 朝朱の湯」がある。
温泉が湧いてから丸 年の若い施設だが、開設当初の予想を大幅に上回る人気が続いているという。町から離れているにもかかわらず、入湯者が絶えず、開館時間前から並んで待つお客さんがいるほどだ。
この施設の自慢は、大浴場から見える雄大な景観。眼下に見下ろす町並みのかなたに、一帯が朱に染まる壮大な朝焼けが見えることから施設の名前がついた。ただし、日帰り入浴は午前 時からの受け付けになるので、朝焼けのパノラマ観賞は宿泊者のみの特権になる。
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地下1200mから毎分300 と豊富に湧出する温泉。大風呂、バイブラバス、ジェットバス、電気風呂、露天風呂など8種類の風呂で楽しめる。2つの大浴場は浴槽の形が異なっていること、サウナがドライサウナとスチームサウナであることから、1週間ごとに男女ののれんを交換することになっている。泉質はナトリウム―炭酸水素塩泉で皮膚病や火傷などに効能があり、飲用すれば糖尿病や痛風に効能があるという。
大浴場の東側壁面はすべてガラス張りで、その向こうに露天風呂がある。湯温は熱めだが、涼やかな外気の中で入る露天風呂は心身をリフレッシュしてくれる。
湯上がりの休憩には、温泉棟2階の大広間が自由に使えるようになっているほか、宿泊棟の和室の個室を3時間まで2000円で利用できる。
またグループで温泉と食事を楽しみたいなら、個室休憩、温泉入浴、お酒またはジュース1本、コース料理がセットになった日帰りプラン(コース料理の品数によって3500円と4500円)も用意されている。
施設の裏にはパウダースノーの奥中山高原スキー場、周辺にはキャンプ場のある高森(たかもり)高原、プラネタリウムのある銀河牧場一戸(いちのへ)町観光天文台がある。秋には5ヘクタールの面積にコスモスが満開になるコスモスパークなどのレジャースポットもあり、自然に触れ合う旅の拠点としてもおすすめだ。
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広い間取りの休憩室
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