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花巻市から国道283号を東へ進み東和町(とうわちょう)へ入って2q弱の総合福祉センターの交差点を右折する。間もなく右手に「日高見の霊湯 東和温泉」が見える。北上(きたかみ)山系に初めて湧出した温泉ということで話題を集め、平成8年にオープンした。
ドイツやベルギーの田園にある民家のようなおしゃれな外観で、隣には約6000平方メートルのヨーロッパ風のガーデンが広がっている。東和温泉は木や草花と触れ合うことで身体や精神の向上を図る、国内では珍しい園芸療法を行っている温泉である。このガーデンでは300種類5000本もの植物が丹精込めて栽培され、初夏から秋まで珍しいハーブなどをはじめ、次々に花開く。無料公開されていて見学もできる。
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館内もヨーロッパ風のインテリアでおしゃれなデザイン。白壁に黒い木の柱が、全体をすっきりとまとめている。
浴室はジャグジーと打たせ湯のあるタイプと、漢方薬の薬効成分が溶け込んだ薬湯のあるタイプの2種類があって、男女が日替わりで入れ替わる。どちらにもドライサウナと水風呂が付いているからお風呂のバリエーションも楽しめる。また、雨避けのヨーロッパ風のトンガリ屋根がポイントになっていて、温泉の縁を小さなガーデンが彩る露天風呂もほかの施設とはひと味違う感じである。ほかに貸し切りの家族風呂(1時間1000円)もある。
また、二つの浴室の間には男女共通のリフレッシュルームが付いていて、漢方マッサージが受けられるなど設備やサービスが充実している。
休憩は、無料で利用できる大広間のほかに有料の個室(1室1時間1500円)が8室あり、目的に応じて選べる。館内にはレストランがあるからお腹が空いても心配はないだろう。
また、向かいには、パンやジャム、ハム、そしてキムチなどの食品の加工を体験できる「東和ふるさと村」があるほか、宿泊施設の「フォルクローロいわて東和」にも隣接していて、幅広い層の観光客が訪れる、新しい観光スポットになっている。
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大広間の利用は無料
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