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「道の駅」とうほくガイド(無明舎出版編)より |
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会津若松市から国道118号で南下、芦ノ牧温泉を過ぎ下郷町で国道121号に入り、阿賀川の美しい渓谷を走り抜けて田島町へ。田島町の中心街で左折して栃木県宇都宮市方向をめざすと間もなく道の駅「たじま」がある。会津若松市から54.6キロメートルの距離で、ものの5分で、栃木との県境になる山王峠だ。 国道 号は会津地方から宇都宮方面に抜ける重要幹線で、会津若松市から今市市まで美しい渓谷を走ることが多く、緑にどっぷりひたれるさわやかなドライブコースになっている。 ここは標高744.7メートルの高所にある道の駅で、冬は厳しい気候となるが、国道121号の除雪態勢は万全で、道の駅も年中無休で峠を越える人々の利用に応えている。 |
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東北では最も南に位置する道の駅だが、歴史と自然が一体となった観光地、会津地方への、関東からの玄関口となるため、利用者は東北の人よりも関東の人の方が多い。頻繁に観光バスが止まる活気ある道の駅だ。 |
物産販売所「会津の関」では主に地元産の食品や、特産の工芸品を販売している。特に人気が高いのは、キノコやたけのこ、山菜などの山の幸の保存加工品で、年間を通して買うことができる。 平成11年には地元会津の地酒販売コーナーを設けて販売を開始しており、こちらも好評。 会津は木地師と呼ばれる木工芸の職人の、昔からの伝統が今に続く地域でもあるため、お盆、そばのこね鉢など、ロクロで製造した木工品が目につく。お椀(わん)、文箱、重箱などのほかに、めん棒、こね鉢、のし板などがそろった「そば打ちセット」もある。 玄関横の屋外テントコーナーでは、地元でとれたての高原野菜、果物、キノコ、山菜、自家製の漬物などがずらりと並び、観光バスが到着すると団体客にわっと取り囲まれ、大賑わいだ。 この道の駅にはレストランはないがファーストフードコーナーがあり、ホットコーヒー(200円)、ソフトクリーム(バニラ、チョコレート、ミックス・各250円)、ホットドッグ(250円)、テリヤキバーガー(250円)が食べられる。将来はファーストフードショップの設置を計画しているという。 車で5分ほど田島の町の方に戻ると、奥会津地方歴史民俗資料館「御蔵入(おくらいり)の里」がある。3000点を越える民俗資料を山、道、川のテーマに分けて展示し、豪雪地帯の山国の生活を興味深く見せてくれる。 |
物産販売所 | 山菜、キノコ、果物と地物が並ぶ | ファーストフードコーナー |
●奥会津地方歴史民俗資料館「御蔵入の里」 0241-66−3077 ●会津田島祇園会館 車で15分ほど。 0241-62-5557 ●駒止湿原 問合せは、田島町観光協会 0241-62-6210 | |
山間地の生活を見せてくれる「御蔵入の里」 |
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数値等のデータは1999年現在のものであることをご了承下さい。 |