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「道の駅」とうほくガイド(無明舎出版編)より |
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盛岡市から国道455号を太平洋側に向かって2時間ほど走ると、「龍泉洞」入り口を過ぎてすぐ右手に、道の駅「いわいずみ」がある。 岩泉町は町としては本州で一番の広さを持ち、面積の94パーセントを山林が占める自然豊かな町だ。道の駅の木造の建物も、周囲の山々に溶け込んでいる。特産品の開発に積極的な町で、山で採取したドングリをパンや麺、クッキーなどに加工して売り出した。町の東側は太平洋に面しているので、サケやウニ、ワカメなどの海の幸にも恵まれている。 |
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道の駅の近くにある「龍泉洞」は、日本三大鍾乳洞の一つで、国指定の天然記念物にもなっている。この洞窟の総延長は、確認されている部分だけで2500メートル以上あり、未確認部分を足すと5000メートルに達すると推定され、奥から湧きだす水が幾つもの地底湖を作り、第四地底湖(未公開)は水深120メートルにも達する。 世界でも有数の透明度(41.5メートル)を持つ龍泉洞の水は、日本名水百選に選ばれ、「龍泉洞の水」として商品化されている。平成11年には国際品評会「モンド・セレクション」で最高位の大金賞を受賞した。 |
物産売店には、特産品であるドングリで麺を作った「どんぐりラーメン」(1食スープ付・200円)や、「龍泉洞の水」(2リットル・200円)、龍泉洞の水を使用したウーロン茶、コーヒーなどが並んでいる。木工芸品や手編み品などの工芸品や山の幸、海の幸の加工品も販売。秋には地元産のまつたけも店頭に並ぶ。 レストランにも、特産品を生かしたメニューが揃っている。「どんぐりラーメン」(500円)や岩泉短角牛の角煮「岩泉定食」(800円)などが人気。ここの肉は全て岩泉短角牛を使用している。 道の駅内にある特産品加工場では、「どんぐりパン」「どんぐりクッキー」、山菜加工品、漬物などを生産。ファーストフードコーナーで販売しているソフトクリームや豆腐田楽も、ここで作られる。 これらの建物の後方に、「ふるさと体験工房」があり、ドライフラワーや手作りハム・ソーセージ、手作りアイスクリーム、陶芸、木工品などの製作の体験をすることができる。 道の駅に隣接して野球場やふれあいファミリー公園などがある。さらに川向かいにもオートキャンプ場と陸上競技場を、平成12年の完成をめどに建設している。 |
中央奥に見える部分では桐下駄の製作実演を行っている | 町内のさまざまな産品が販売されている | レストランでは地元の食材を味わえる |
●龍泉洞 ●龍泉新洞科学館 ともに問合せは、竜泉洞事務所 0194―22―2566 ●氷渡(すがわたり)探検洞窟 鍾乳洞の中を行く、本格的な洞窟探検。 0194―24―2133 | |
「龍泉洞第一地底湖」 |
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数値等のデータは1999年現在のものであることをご了承下さい。 |