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「道の駅」とうほくガイド(無明舎出版編)より |
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東北自動車道を一関インターチェンジで降り、国道284号を気仙沼市に向かって走る。気仙沼市内で国道45号に乗り、北上。15分ほど走ると右手に白い砂浜と、松林が現れる。そこでひときわ目を引く白い帆船をイメージした建物が「陸前高田シーサイドターミナル」だ。 ここは、日本百景にも数えられる「高田松原」を後ろに控えている。「高田松原」は、太平洋へと続く広田湾に臨む景勝地。樹齢300年を越える黒松や赤松は、約7万本。弓状の砂浜を抱くように2キロメートルにわたって続く。歌集『一握の砂』などで知られている明治時代の歌人石川啄木もこの地を賛美したと言われている。 また、付近には大型ショッピングセンターができたり、海水浴場があったりとレジャー施設も充実。4.5ヘクタールの広大な敷地が駐車場を兼ね備えていることからも、周辺の観光の中核を担っている。 |
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近くには、奇岩怪石に荒波が砕け散る豪快な景観の「黒崎仙峡」、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物になっている「椿島」などの名勝地がある。また、おしゃれな洋館の「海と貝のミュージアム」は道の駅から歩いて10分だ。 |
とにかく敷地が広い。駐車場は東北の道の駅の中でも指折りの広さで、274台収容可能だ。帆船をイメージした建物の裏手は、イベント広場で、野外コンサートなどが催される時は建物の階段状になった屋根が観客席へと早変わりする。その建物の「帆」に相当する部分は展望台になっていて「高田松原」を見渡すことができる。 物産コーナーでは、海の幸が中心。「塩味ホヤ」(850円)、「甘塩ウニ」(2000円)などがお奨めだ。三陸は海も近いが山も海岸線まで迫っているので山の幸にも恵まれている。駐車場の一角にある「採れたてランド」では、野菜やリンゴを売っていて、新鮮で種類も豊富と評判。外国野菜のヤーコン(形はサツマイモに似ているが味や歯ざわりは梨のようなアンデス原産の野菜)など珍しいものも手に入る。 食事は、物産コーナーの隣の喫茶店「カラベル」で。軽食が中心で、ホタテやエビの具がたっぷりの「シーフードピザトースト」(450円)や「ヤーコン冷麺」(600円)が人気。 観光情報コーナーは、30インチの6面スクリーンで常時観光情報を映し出している。ビデオ映像で観光情報を引き出すこともでき、分かりやすいと好評だ。 |
観光情報コーナー | 喫茶、休憩コーナー | 館内に展示の「けんか七夕山車」 |
●高田松原 ●黒崎仙峡・椿島 いずれも問合せは、陸前高田市観光協会 0192−54−5011 ●海と貝のミュージアム 0192−54−5520 | |
5,000種、6万点の貝を収蔵する 「海と貝のミュージアム」 |
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数値等のデータは1999年現在のものであることをご了承下さい。 |