|
「道の駅」とうほくガイド(無明舎出版編)より |
|
東北自動車道を築館インターチェンジで降り、国道4号を2キロメートルほど北上すると国道398号と交わる。国道398号を秋田県方面におよそ30分走ると右手にある。 建物は昔の豪農の屋敷を思わせる風格があり、隣の広場にはもみじ、どうだん、ななかまど等の広葉樹が植えられている。 駅名の「自然薯(じねんじょ)」とは村の特産品の山芋のこと。日本原産の野生の山芋で、市販されている長芋等とは全く別の貴重品だ。村ではじっくりと時間をかけて無農薬による人工栽培をしている。 |
|
花山村は、秋田県との県境に位置し、昔から秋田へと抜ける街道が通っていた。村には慶長年代から200年余りの間、伊達藩の秋田口の関所だった「仙台藩花山村寒湯(ぬるゆ)番所跡」が残っている。建物が残っているケースは全国でも珍しく、国指定史跡となり資料館として公開している。近くには「温湯温泉」があり、さらに山奥に入ったところにある「湯の倉温泉」「湯浜温泉」とともに花山三湯と言われている。 冬期には秋田へと抜ける国道398号が閉鎖されるなど冬の気候は厳しいが、5月以降は登山客やキャンプ客がよく訪れる。 |
館内には地域物産コーナーとレストランがある。レストラン「自然薯の館」では自然薯のトロロとイワナの塩焼きが付いた「御番所定食」(1500円)やトロロにつけて食べる「ざるそば」(900円)などほとんどの料理に自然薯が使われている。健康食としても注目されてきているだけにここに来たらぜひ味わいたい。 村には山菜や漬物の加工場があり、物産コーナーではそこで作られた製品も多く並んでいる。村の花シャクナゲにちなんだ「しゃくなげ漬(大根やミズのピクルス)」(525円〜)や「銀鮭甘露煮」(7匹入・1050円)がお奨めだ。建物の前には農産物直売所があり、採れたての野菜や山菜を売っている。炭火で「タコ足の串焼き」(500円)を焼いていたりするのでちょっと覗いてみるのも楽しい。 そして、今最も注目されているのが平成11年夏にオープンした「釣り堀」だ。釣り堀には沢水を引き入れ、イワナ、サクラマスをはじめとする川魚を大量に放流。餌や持ち帰り用の袋はサービスで、釣竿代400円ぽっきりで釣り放題。糸が切れるまでいくらでも釣れるので多い人では20〜30匹釣る人もいる。子供たちには広場の小川で7・8月の毎週日曜日に行われる川魚つかみ取りも人気だ。 |
子供から大人まで楽しめる釣り堀 | レストラン「自然薯の館」 | 地域物産コーナー |
●仙台藩花山村寒湯番所跡 問合せは、花山村教育委員会 0228−56−2331 ●温湯温泉・湯の倉温泉・湯浜温泉 問合せは、花山村観光係 0228−56−2111 ●花山村青少年旅行村 キャンプ場などのアウトドア施設 0228−56−2101 ●細倉マインパーク かつての細倉鉱山の地底博物館 0228−55−3215 | |
道の駅から車で10分ほどの所にある 「仙台藩花山村寒湯番所跡」 |
|
数値等のデータは1999年現在のものであることをご了承下さい。 |