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「道の駅」とうほくガイド(無明舎出版編)より |
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仙台市から国道4号を50分ほど北上すると左手に現れる。道路が左に大きくカーブするあたりで、鳴瀬川を渡る直前のところだ。 モダンなグレーの建物で、休憩室がある一角はガラス張りになっている。記念館の前には、昔からある3本の杉が残されている。町の名の由来にもなった杉で、その昔、伊達四代藩主綱村公が、力強く枝葉を伸ばす3本の杉に感銘を受けて命名したと伝えられている。 また、三本木町には石炭の一種である亜炭(あたん)が埋蔵されていた。昭和30年をピークに炭質と炭層の優れた「三本木亜炭」は全国に名を轟かせ、採掘が盛んに行われていた。ユニークな亜炭の資料館があるのはそのためである。 |
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亜炭は時代の変化とともにその役割を終えたが、記念館を通して当時を振り返ることができる。 また、町の郊外には6ヘクタールの斜面に約 万本ものひまわりが植えられている「ひまわりの丘」がある。ひまわりに先駆けてまず5月には菜の花の黄色いじゅうたんが斜面を覆い尽くす。そして7月下旬から8月にかけては辺り一面ひまわりが咲き乱れる。 平成8年には日帰り温泉施設「三本木温泉花(か)おりの湯」がオープンし、月替わりで菖蒲湯やゆず湯を楽しむことができる。 |
「亜炭記念館」が休憩室や物産コーナーを兼ね備えている。 入って左側の亜炭に関する資料の展示室では坑道を実物の亜炭を使用して再現し、模型や人形を配するなどしてリアルに採掘の状況を説明している。実際に採掘に使われた道具を展示したり、亜炭の生成から消費までを説明するコーナーもある。太陽電池や地熱発電、核融合発電などについても説明しており、亜炭をきっかけに今後のエネルギー開発についても考えさせられる有意義な展示内容だ。 ロビーと一緒になった物産コーナーでは、町の花であるひまわりをベースにした物が多い。ひまわりの種はビタミンEを豊富に含む健康食品でもある。観賞するだけに止まらず、食用油や油を利用した様々な製品に利用できる町の重要な産業だ。「ひまわりのかりんとう」(300円)、「ひまわりアイス」(他に菜の花アイスもある・250円)、「ひまわりめん」(3食入・350円)などひまわり尽くし。もちろん上質のひまわり油も売っている。 |
「亜炭記念館」の採掘道具の展示スペース | 正面ロビーに展示する日本一大きい亜炭塊 | 無料休憩コーナー |
●ひまわりの丘 問合せは、三本木町商工公園課 0229-52-2111 ●三本木温泉花おりの湯 0229-52-5505 | |
「ひまわりの丘」見ごろは8月上旬 |
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数値等のデータは1999年現在のものであることをご了承下さい。 |