|
「道の駅」とうほくガイド(無明舎出版編)より |
|
石巻市から北上川沿いに走る国道45号を30分ほど北上すると左手に「もくもくランド」が現れる。杉山を背景にして、円すい型の特徴的な屋根の建物が並び、周りには緑の広場が広がっている。 津山町は、宮城県の北東部に位置し、藩政時代から明治時代にかけては北上川の舟運と東浜街道の要所として栄えた。町の約8割を山林が覆い、杉生育の適地でもあることから林業が盛んなところでもある。特に「津山杉」は良質な杉として知られ、杉を素材とした木工品の工房も多い。「もくもくランド」も建物から歩道に至るまでが木でできている、まさに「木」尽くしの場所だ。 |
|
また、歴史的にも貴重な寺社「柳津(やないず)虚空蔵尊」と「横山不動尊」が近くにある。大きな鳥居をくぐり、うっそうとした杉林の中に現れる「柳津虚空蔵尊」は、山口県、福島県にあるものとともに日本三大虚空蔵尊のひとつに数えられている。境内には興味深い七不思議の伝説が語り継がれている。また「横山不動尊」には、日本三大不動のひとつである横山不動明王がある。これは、弘法大師によって作られ、中に納められた金の尊像は百済から漂着したものと言われている。 |
入り口に建っているのが、赤い三角屋根の「もくもくハウス」。杉を素材にした木工品を扱うクラフトショップだ。杉の木目を組んでできる矢羽模様が特徴の木工品が並ぶ。白木の食器類や玩具など種類も豊富。「宮城もの作り大賞」や「全日本こけしコンクール運輸大臣賞」を受賞したオルゴールもあり、素朴ながら良い品が揃っている。 中央のイベント広場に面するように建っている円錐型の屋根の建物は「間伐材流通合理化センター」だ。ここでは、町の特産品やシステム家具などを扱っている。独特の風味の「あぶら麩(ふ)」(4本・650円)や特産の「根わさび」(700円)、いろいろな種類のあんが入った「もくもくまんじゅう」(10ケ・700円)などが人気。吹き抜けの高い天井の喫茶室も好評だ。 さらに隣の建物「味処・木里口」ではあぶら麩入りの「もくもく丼」(600円)や「ほやのお茶漬け」(500円)などの珍しい味を食べられる他、「手打ちそば」(600円)がお奨め。 他に「郷土文化保存伝習館」や木工体験コーナー(予約が必要)、また木製の遊具などがあるので日曜日ともなると子供連れで賑わう。 |
「味処・木里口」 | 「もくもくハウス」のクラフトショップ | 町の特産品や家具が並ぶ |
●柳津虚空蔵尊 0225−68−2079 ●横山不動尊 0225−69−2249 | |
「柳津虚空蔵尊」 |
|
数値等のデータは1999年現在のものであることをご了承下さい。 |