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「道の駅」とうほくガイド(無明舎出版編)より |
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仙台市から国道346号を北上し、涌谷(わくや)町を過ぎてからさらに15分ほど走ると、米山町の中心部が見えてくる。県道15号古川登米(とよま)線との交差点の左手に、道の駅「よねやま」がある。 ログハウス風の造りのこぢんまりとした建物で、「あぐりパーク」という愛称があるとおり、農業に関する施設がある道の駅だ。ここでは農業の未来を探るさまざまな試みが行われており、大型の近代的温室6棟でトマトが養液栽培で作られていたりと、新しいタイプの農業に取り組んでいる。 米山町では減反政策を逆手に取り、町を挙げて転作田に取り組んでいる。 |
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麦や大豆を始め、白菜やキャベツへの転作を試み、定着しつつあるところだ。この転作田の一画に70万本ものチューリップを植え、毎年ゴールデンウイークに「チューリップ祭り」が行われている。これは転作の成果が出たことによる、農家の自信の表れとも言えるお祭りだ。 道の駅から5キロほど東に平筒沼(びょうどうぬま)があり、公園や遊歩道が整備されて、「平筒沼ふれあい公園」となっている。700本もの桜の木が植えられているのどかな公園だ。 |
農産物販売コーナーでは、納豆専用の「コスズ大豆」という大豆から作られた納豆や、味噌などを中心に、町内の農産物やその加工品が販売されている。また、カナダから導入したダチョウ(オーストリッチ)のふ化に成功し、年々規模を拡大しながらダチョウ飼育を行っている。販売コーナーでもダチョウ肉を100グラム・400円で売っている。 レストランは軽食中心のメニューで、カレーやうどん・そば、スパゲッティなどが500円前後で食べられる。手作りのアイスクリームやシャーベットもあり、パッションシャーベット、トマトシャーベットが人気(200円〜250円)。 体験コーナーには5つのコースがあり、アイスクリーム作り体験、パン・クッキー作り体験、染め物体験(チューリップの花弁を使った草木染め)、そば打ち体験、フラワーアレンジ体験に分かれる。将来的には、これらに加えてダチョウの皮を使ったレザークラフトの計画もしている。(各コース2000〜2500円、要予約) 「最先端技術温室」では、トマト、イチゴ、メロン、バラ、ミニトマトなどの養液栽培が行われている。コンピューター管理された養液から延びたトマトの茎が3メートルほどの高さのところを這い、1本の木に6000個もの実を付ける姿は壮観だ。このトマトは「フルーティートマト」と呼ばれ、スモモほどの大きさをしていて、味が濃厚でとてもおいしいと評判を呼んでいる。他に、「ハーブハウス」もある。 |
高校生のそば打ち体験 | 頭の上に実るフルーティートマト | ダチョウのオーストリッチも人気者 |
●平筒沼ふれあい公園 0220−55−4007 | |
釣りやキャンプのできる 「平筒沼ふれあい公園」 |
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数値等のデータは1999年現在のものであることをご了承下さい。 |