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「道の駅」とうほくガイド(無明舎出版編)より |
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テルメ柏陵は大江町が設置した快適な日帰り温泉保養施設で、これとセットに平成10年10月オープンしたのが道の駅「おおえ」。寒河江(さがえ)方面からだと国道 号を経て国道112号に入り、左沢(あてらざわ)バイパスに乗って進む。大きく蛇行する最上川を2度目に渡る柏陵橋の少し先、左手に舟の帆を象(かたど)った「テルメ柏陵(はくりょう)」の大きな看板がある。 道の駅施設はコンパクトにまとめられ、食堂のメニューも物産販売も町特産の高級洋梨ラ・フランスものに特色が出ている。「舟の帆」は同町が最上川舟唄発祥の地であることに因(ちな)んだ。「テルメ」はドイツ語の「温泉」。どちらかといえば「温泉付きの道の駅」というより「道の駅もある温泉」と呼ぶのがふさわしい。 |
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大江町の左沢地区は江戸から明治にかけ最上川舟運で大いに栄え、道の駅裏手の河岸が舟着き場だったという。左沢の町並みを足元に見おろす楯山公園(大江氏の居城・楯山城跡)は別名「日本一公園」とも呼ばれ、大きく湾曲する最上川が見事な景観を生み出している。 |
道の駅の本体となる案内センターの建物には食堂(軽食コーナー)と特産品コーナーがあり、レジを兼ねた中央カウンターで観光情報サービスなども取り扱う。 食堂では特に「ラ・フランスソフトクリーム」がお奨め。特有の香りとフンワリした甘さがなかなかの人気だ。他の道の駅ではほとんど扱っていないので是非味わってみたい。ほかに麺類・牛丼・ピザ・カレーなど。 特産品コーナーでは「ラ・フランスワイン」、ラ・フランス菓子類、地酒「神通の雫(しずく)」「大江錦」などが中心。入口脇と屋外のテントでは地元農家の人たちが持ち寄った野菜・果物・ジュース類などを販売している。 道の駅の奥に広がるテルメ柏陵の温泉施設群は二つの異なる源泉を持ち、木造・数寄屋造り風の「健康温泉館」(舟唄温泉。男女大浴場・トロンサウナ・休憩個室・レストラン・カラオケルームなど)と「柏陵荘」(舟唄温泉と左巻温泉。男女各二つの大浴場)、イベント広場、テニスコートなどが整っている。 日祭日には1日に2000人も利用することがあるという人気のテルメ、近くの最上川では毎年8月15日に「水郷大江」伝統の夏まつり「灯ろう流し花火大会」が催されて一層賑わう。テルメ敷地内の石舞台では毎年8月、東北四大祭りのミニ・イベントも。 |
そばが人気の軽食コーナー | 特産品コーナー | 外に並ぶ新鮮な野菜 |
●大山自然公園 展望台からは朝日・月山・葉山・蔵王の 360度のパノラマが絶景(車で約5分)。 0237―62―5421 ●奥おおえ柳川温泉 大江町西部の山懐にある魅力的な公共 温泉宿泊(自炊)施設(車で約 30分)。 0237―64―2151 道の駅・おおえテルメ柏陵 | |
「日本一公園」から望む、最上川と左沢の町並 |
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数値等のデータは1999年現在のものであることをご了承下さい。 |