宮城県
みずばしょうのもり
水芭蕉の森
南とうほく花の湿原(日野東+葛西英明著)より
白石市問い合せ:白石市商工観光課 0224-22-1321
秋風立つ水芭蕉の森
▼水芭蕉の森
 標高/640m 面積/8ha
 タイプ/湿生林

 白石市の三住(みすみ)地区にある「水芭蕉の森」は、以前から一部で知られていた群生地一帯を整備し、 年ほど前に一般公開されたもの。駐車場から近い手軽さが受け、今や県内屈指の人気を誇り、見ごろの4月中旬には訪ねる人が絶えない。
 クルマを停め、アカマツやカラマツの生えた緩い下り坂を進むとほどなくハンノキの木の間越しに5万株ともいわれるミズバショウの白い大群生が見えてくる。この光景を目にして歓声をあげる人も少なくない。
 ここのよさは何といっても美観を損ねるヨシの侵入が少ないことだろう。酸化鉄を含んだ水が気にならないでもないが、ミズバショウの美しさがストレートに伝わってくる。
 ショウジョウバカマやセリバオウレンも咲くが、あまり人々の眼中にはなさそうだ。一巡して楽しんだら元に戻ろう。
 6月になると湿地にはコバイケイソウも見られるが、このころはサラサドウダンが満開となる、お隣の「どうだんの森」の方が賑わう。
 その後もコバギボウシ、エゾシロネ、ダキバヒメアザミ、アケボノソウと咲き続く花の季節は、9月下旬のエゾリンドウで終焉を迎える。
(葛西)

周辺に咲くカタクリ(4下)


ハンノキ林の林床を埋めるミズバショウ。
木道を行き交う人の歓声が絶えない

スハマソウ(4下)

6月上旬、湿地に群生するコバイケイ
ソウ。サラサドウダンの見ごろもこのころ
アドバイス
隣接する「どうだんの森」に咲くサラサドウダンの見ごろは6月。また駐車場にはトイレがないので、あらかじめ済ませておきたい。
交通アクセス
◆クルマ/東北自動車道白石ICから国道4、457号経由約13キロ。水芭蕉の森入口に無料駐車場がある。
◆電車・バス/東北新幹線白石蔵王駅から遠刈田(とおがった)温泉行き宮城交通バスで50分、終点下車。さらにタクシーで約15分。

数値等のデータは2002年現在のものであることをご了承下さい。

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