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金山川(かなやまがわ)の流れと真室川(まむろがわ)町の景色を眼下に一望する高台に、昭和63年2月オープンした日帰り温泉保養施設。浴室から月山のパノラマを望み、平成12年4月には、定員40名の宿泊施設が併設オープンしたので、遠来の客にも一層利用しやすくなった。「梅の里まむろがわ」の「緑の砦(グリーン・フォート)」として町の観光の拠点に――と施設名に願いが込められている。温泉は町が全額出資する新真室川温泉 が管理し、施設運営は真室川町観光協会に委託している。
鉄筋コンクリート平屋、白い壁面と入母屋(いりおもや)風の屋根が特徴的な純日本的建物内に、男女浴室(広さ・造りとも男女同じ)、休憩室(8畳3室)がある。
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浴室は1度に30〜40名は入浴できるようにつくったとのことで、浴槽が大きいと評判だ。全身浴のほか泡沫浴、打たせ湯、圧注浴、サウナがある。純食塩泉である源泉は相当しょっぱく、製塩でもできるのでは?と思うほどで、飲用にはしていない。梅里苑に隣接して真室川共同福祉施設(雇用促進事業団が設置し県から町に運営委託。研修・会合・休憩に利用可。要予約)がある。
「町の花」が「梅の花」で、「町の木」が「梅の木」。「町の歌」ではないがテーマソングのようになっている歌が「真室川音頭」。何故、梅づくしの「梅の里まむろがわ」になったかというと、どうも「梅」が先ではなくこの歌が発端らしい。「真室川音頭」は明治時代、千島・カラフト(サハリン)方面への出稼ぎ者たちが歌った「カムチャッカ節」を元唄に、真室川町の人が創作したのが始まりのようだ。
「わたぁしゃぁ〜真室川の梅ぇのぉ〜花ぁ〜 あなたまぁ〜ぁた この町のぉ鶯よぉ〜」。
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毎年4月下旬から5月5日にかけては「真室川梅まつり」(真室川公園)が開かれ、真室川音頭パレードや梅の里太鼓をはじめ、梅にちなんださまざまな行事・催しとともに梅見の宴が盛り上がる。
梅にちなんだ和菓子、手づくり・無添加の梅干し・梅漬けも名物だ。夏の「真室川まつり」にも多くの観光客が訪れるという。
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