美しい秋は体力勝負
11月に入ってにわかに忙しくなってきた。ということは9月10月と閑古鳥が鳴くぐらいヒマだったともいえるのだが、ヒマより忙しいほうが気分は良い。今日は3連休の初日なのだが全員出社。このぶんだと3連休は一日も休めなくなりそうだ。明日は種苗交換会に行って、夜はある食事会。3日目は1日中、増田町の「蔵」の取材(雑誌ある)が入っている。その間に朝日新聞(週1連載)の原稿を書かなければならないし、単行本のゲラが3本くらい手元で滞っている。最近はだらだらテレビを見ないので時間はある。あるが、そのぶん映画(ビデオ)や小説を読んでしまうので何の進歩はない。昨日は『村の写真集』という日本映画を観てしまい、その日のうちにやるべき仕事を1本パス。徳島県のダムに沈む村の写真館親子の愛情を描いたもので、中国映画の傑作『山の郵便配達』とどことなく似たニュアンスの映画だ。その前日には垣根涼介著『ワイルド・ソウル』(幻冬舎)で夜を徹してしまったしなあ。でも、このまま忙しさが続くと映画や読書ともしばらくお別れになる。だから「おおめに見てね」と、自分自身に謝っている昨今です。
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まあ、あまり好きでない「忙しい」などという単語を使わざるを得ないのは、積極的に外に出ているせいもある。県内のグリーンツーリズムの現状や最近とみにに多くなった「手打ち蕎麦屋」さんの取材に東奔西走、面白そうなイベントがあると身軽に出かけるようになった。事務所に引きこもっているより外でいろんな人と接触しているほうが気分は格段に良い。そこからいろんなアイデアや興味が次々とつむぎだされ、結果的には時間がいくらあっても足らなくなってしまう。さらに、これだけ連日好天続きで、おまけに秋田は1年のうちで一番美しい季節。食べ物もおいしいし、催し物も目白押し。これだけ条件がそろっていれば「外に出なければ損」という気分になってしまう。1日中外に出ていると、翌朝は起きるのがかなりつらい。問題は体力勝負、ですなご同輩。
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