エアロビ再開、風向きが変わってきた…かもね
潮目というのだろうか、ちょっと精神的な風向きが変わってきた。迷信を信じるほうではないが、父親の三回忌を終えたら、なんだか本当にヘンな憑き物がスロンと落ちた。カスミがかったようにボケていた目の前に晴れ間が見えるようになった。不思議なものだ。2月の初め、これまでにないような不安が押し寄せてきて、その唐突さにたじろいだ。精神的動揺は数日間続いた。このままでは病気になってしまう、思い切ったことを新しく始めなければ。「そうだスポーツクラブで身体をもう一度鍛えなおそう!」……極度のスランプに陥ったとき実体のない頭(精神)よりも身体を鍛えるほうが効果的なことは体験上知っている。もう2年以上スポーツクラブはご無沙汰だ。ウォーキングで毎日1万歩以上歩いているし、もう過度に疲れることは年齢的にマイナスなだけ、とエアロビクスはあきらめていたのだが、思い切って再開することにした。あれこれ考えず翌日SC(スポーツクラブ)に飛び込んだ。雰囲気が2年前とまるで変わっていた。中高年というか老人が増え、ボーっとしていると突き飛ばされてしまうほど混雑している。さらに驚いたのは、常連の女性陣(昔のエアロビ仲間)がそろって健在、「アレッ安倍さん、ひさしぶりっ」とみんな駆け寄ってきて声をかけてくれた。インストラクターたちにも笑顔で迎えてもらい、一挙に気分が晴れやかになった。初日は見学だけと考えていたのだが、ジムのいろんなマシーンをためし、施設を歩き回り、それだけで汗が出た。こんな汗をかいたのは2年間ほとんどなかった。翌日は調子に乗って「入門エアロ」(30分)のレッスン。どうにかついていけたが、翌朝は身体の節々が悲鳴をあげていた。これからはまたSC中心の暮らしが始まるのだろうか。多分そうはならないだろう。この2年でそのへんはずいぶん「大人」になったから。でも夢中になれるものがあるって、いいよなやっぱり。 |