ラジオ体操から感じたこと
梅雨が明けてから、雨ばっかりの日々。田んぼにとっては恵みの慈雨、懸念されていた水不足への不安解消にもなるし、まずは喜ばしいことといっておこう。
8月は山のサークルが県外の難易度の高い山々に遠征するので、私のような初心者はスケジュールは真っ白。それではちょっぴりさびしいので7月末には鳥海山の鶴間池、先週は栗駒山に一人で登ってきた。栗駒は土曜日に登る予定が台風で中止、いったん一関市側に下りて、前から行きたかった奥州市水沢の「高野長英」「後藤新平」「齋藤實」の記念館を見学、一泊。翌朝早く再度栗駒に挑戦した。風が強く登山者は少なかったが、どうにか一人で頂上に立つことができた。うれしい。
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先週のニュースに唐突にラジオ体操の画像を入れましたが、「夏休みといえばラジオ体操」という単純な発想から、近所の神社に取材に行ったものです。取材といえば格好いいですが、少々夏バテ気味だったので、子どもたちから元気をもらおうというもくろみもありました。朝早く起きて、行って、見て、驚きました。子どもたちはまるでやる気がなく、おまけにラジオのチューニングがうまくいかず、はじまって5分で体操は終了。父兄も3,4人来ていましたが、イニシアチィブをとる人物が皆無。とにかくダラダラしているだけなのです。子どもや大人のリーダーがいないのがすべての原因です。早起きしたのにガッカリ、神社に車で送り迎えする母親もいたのには驚きました。リーダーって大事なんですねえ。余計なおせっかい焼きみたいに思われている大人のフォローも、大きな意味があることに気がつきました。今の親は自分の子どもは猫ッかわいがりなのに、他人の子どもはどんなことをしても見て見ぬフリ、という現実も目の当たりにしました。元気をもらうつもりが、逆に日本のいびつな教育の断面を突きつけられたようで、けっこう疲れてしまいました。
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ロケーションは理想的なラジオ体操だけど |