靴のサイズを間違えて半世紀
山登りの靴を履くようになって、自分の靴のサイズが、もの心ついてからずっと間違えていたことに気がついた。遅すぎる。
普段に履くサイズは26・5センチ。スキー靴でも革靴でもウオーキングやエアロビ用の運動シューズも、試し履きしてから買うことはほとんどない。見た目とサイズで衝動買いが常で、履いているうちに足になじむもの、と信じて疑わなかったのだ。
その雲行きが怪しくなったのは5年ほど前、エアロビクス・シューズのつま先がきつく、運動中に爪にうっ血ができた。
靴を買い換える時、ショップで従来のサイズより大きい27センチを薦められた。履いてみるとつま先に余裕があり違和感がなく履きやすい。少し大きめの靴を買って、ひもで調節するのがスポーツシューズの基本、ということすら知らなかったのだ。スキー靴がきつくて、足の負担が尋常ではなかったのもサイズが合わなかったからで、それまではスキー靴はきつくて履きにくいもの、と疑わなかった。
このあたりから買う靴はすべて27センチにサイズアップした。こうなると以前買った26・5センチはすべて窮屈で、長く履いているのが苦痛になってしまった。
今年に入って、歩くときの姿勢矯正のためMBT(マサイ・ベアフット・テクノロジー)というちょっと特殊なシューズを買った。この時にかなり正確に足のサイズを測ってもらった。裸足では左右とも26センチ。思っていたより小さい。でも靴の適正サイズは28.3センチ。これが一番フィットすることがわかった。自分でもビックリ。
最近買ったハイキングシューズのサイズは28・5センチ。何足を履いてみた結果一番ピッタリなのが、このサイズ。つま先に余裕があり、横幅に窮屈感のないのが靴選びの重要なファクターである。靴は何足も履いてから買うもの、という当たり前のことを、還暦近くなって初めてわかったオヤジでした。
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