ゆっくり歩き続けます
年度末のあわただしさから一転、静かな1週間でした。
仕事もヒマ、来客もなく、電話も少ない、この時期でなければ考えられない一年の谷間のような時期ですね。
30日(日)の稲倉岳(1554メートル)雪上登山で、5時間登りっぱなしなのに頂上はまだ先、という得がたい体験をしてきました。その附録(疲労)なのか右ひざが猛烈に痛みだし、この1週間、外に出ることもなく、おとなしく自宅と事務所の往復で過ぎてしまいました。
これを書いている今も右ひざがジンジン悲鳴をあげ、これから近所の整骨院に行ってマッサージしてもらいます。打撲や捻挫といった原因のある痛みではなく、過度の疲労が局部に集中してしまった痛みなので、全身マッサージで身体のゆがみや疲労をとるのが効果的、と整骨院のTさんに言われました。
さて、なにもかもが新しく生まれ変わる4月です。山のほうも雪を卒業、春の花山行になります。それはそれでうれしいのですが、今年の冬、雪山の楽しさをはじめて知ったせいもあり、花よりも雪、というのが今の正直な気持です。雪との相性がいいのかもしれませんね。
新年度になったからといって、仕事のほうは何か目新しくなることはありません。もう30数年やってきたことが、粛々と繰り返されるだけなのですが、出版界そのものは、大きな岐路にさしかかっているのは間違いないようです。
大きな岐路というのは言葉のあやではなく、文字通り、活字の存亡や流通、印刷までもふくめた、革命的な「危機」のことです。この数年の試行錯誤で未来の活字産業の形が決まっていくという重要な時期にさしかかっているような気がします。まあ、満身創痍になろうとも路地裏を止まることなく、ゆっくりですが1歩1歩、歩き続けたいと思っています。
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