バタバタ、アタフタの日々です
3月も終わってしまったなあ。
あれよあれよという間に、恐怖の4月も1週間が過ぎてしまった。
何度も書いているので恐縮だが、今月は増刷も合わせると7冊ほどの新刊が集中して出てしまう。できれば数点は5月連休前ぐらいまで延びてほしいのだが、それは叶わぬ夢だ。GWは印刷関係も当然お休みなわけで、彼らは突貫工事で意地でもGW前に仕事をすべて仕上げてしまおうとする。必然的に多くの仕掛かりの仕事が5月GW前に「出来上がってしまう」、というわけである。みんなが遊んでいるGW中に仕事をさせられるのは誰だって嫌だもんね(私はそうでもないが)。だから私の管理・調整不足だけが、集中刊行の原因ではないのだ(!)。って誰に弁解しているのやら。
新刊ラッシュの時期は毎日が緊張とストレスとの戦いでもある。本にミスはないか、内容的に問題をはらんでいないか、流通はスムースに行くか、予想通りの販促が出来るか、メディアの反応は、読者たちは……と心配はきりがない。
こうした新刊ラッシュが終わると、今度は次の本の「仕込み」作業に入るわけだが、準備はすでに始まっている。5月以降の編集作業の目玉は「イザベラ・バード」と「鳥海山」。どちらのテーマも複数の本を予定している。遅れに遅れてしまったが、夏から秋の小社の目玉になる本なので、この編集作業に忙殺されることになりそうだ。
それにしても今年は刊行点数が多くなりそうだなあ。例年より少しだが売れ行きも上向いている。書店の力は年々弱くなっているのは間違いないが、その分、こちらが販売網エリアは広がっている。広げないとやっていけないのだ。書評にとりあげてくれないメディアには何回も電話するし、とりあげてくれそうなところには丁寧に手紙を書く。著者の講演会には必ず本を売りに行くし、関連イベントでの本即売も積極的に参加する。とにかく書店をアテにしていたら、こちらも共倒れは必至。売る場所をせっせと開拓していくしか希望はない。
これからは積極的に自分の本のプロモーションの出来ない著者は、企画段階ではねられるような事態もくるのかもしれない。著者も出版社や本屋任せは許されない時代に入ったのだ。
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