酷暑と外飲みと嶽キミ
暑い。毎日毎日暑い暑い暑いと声に出しているのは見苦しい。見苦しいし大人のすることではない。
でも暑い。とにかくこんなことは半生でも、はじめての経験のような気がする。
気象庁は、この夏の気温(6月から8月)を、日本の平均気温が統計を取りはじめた1898年以降で最も高かった、と発表した。
過去113年間で最も高い気温の夏にお墨付きをいただいたわけである。この全戸154地点のデータを詳しく見てみると、東北地方は平年比プラス2.3度、全国でも数値が北海道と並んで高い。関東甲信はプラス1.9度だから、暑さに慣れていない我々にとってはまさに「酷暑の夏」といっていい。
暑いと山登りなんて論外だ。
去年の日記をみても6月7月8月と毎週のように山に出かけている。
ところが今年は、とてもそんな気にならない。仲間たちも同じ気持ちのようで、予定が決まっていた登山もすんなりと中止。
というわけで、もう1カ月以上山にはご無沙汰。そればかりか、ルーティン・ワークである散歩も週に1,2回というありさまである。だって夜が涼しくならないんだもの。
どこにも出かけず、クーラーのきいた部屋で、サクサクっと仕事をし、夢中で本を読み、ボリボリおやつを食い散らかしている。あきらかに腹囲のあたりが膨みはじめている。毎朝のズボン選びが苦痛だ。さりげなく、ごまかしのきくゴム系や汗に強い太めの山用ズボンをはくことが多くなった。
加えて、この10日間、やけに来客が多く外で飲み食いする機会が増えた。閉じこもっているよりはましなのだが、10日間で5回の外飲みというのは明らかに危険水位を超えている。飲食の量をセーブできるほど理性的ならば問題ないのだろうが、こちらは楽しければどんどん客をほったらかしで飲んでしまうタイプ。昔のように2次会だ「しめのラーメンだ」と騒ぐことはなくなったが、普段よりは数倍カロリー過多はまちがいない。
さらに、うまいトウモロコシに出あって、毎日のようにトウモロコシを食っている。たまたま秋田駅前で岩木山・嶽地区のトウモロコシを発見、「トウモロコシ界のエルメス」のような存在なので、うれしくなって一人で4本丸かじり。調子に載って「嶽キミは仕事先の印刷所の近くにあるのに、一度も印刷所から送ってもらったことがない」とうそぶいたら、次の日、印刷所から50本!あまりの嶽キミが送られてきた。いやぁスマン。
しかし、さすがに本場、トウモロコシ専門店からの直送である。嶽キミは塩を入れた熱湯にキミを入れ、最後に沸騰させて7分で出来上がり。ゆで過ぎるとうまみが抜ける。熱いうちにラップに包むのは身がしわにならないようにだそうだ。それにしても、度を越したわがトウモロコシ好き、いつからこんなふうになっちゃったんだろう。
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