舎屋ダイエット実行中!
40年近く同じ仕事をしていると、ずいぶんと「どうでもいい書類」が溜まってしまう。例えば、わが社屋の体重を100キロだとすれば(肥満体質です、すみません)、たぶんその半分近くがまったくのぜい肉ではないのか。というような埒もないことを考えだしたら、「この際、目をつぶって、その半分を捨ててしまおうか」という思いに駆られてしまった。
いや思い付きだけではない。いつまでも現役で、昔と同じように前に進むことしか眼中にない、という年齢ではない。身辺も仕事場も不要なものを整理し、身軽になることが、この年になると必要ではないのか、とは前々から思っていたことだ。穏やかに着地点を探しながら、降りどころをみつける年齢に、舎主も舎屋もなっているのだ。
そんなわけで、とりあえずはむやみに増えてしまった書類を収納する棚を見直し、そのほとんどを撤去することにした。棚がなくなれば、そこに収納していた書類、資料類は行き場を失い、処分しなければならない。水回りも、整理してみるとまったく何のために必要かわからない皿や台所備品の類が山のように出てきた。これもすべて整理。2つある倉庫の在庫も半分は捨て、1戸にまとめる計画だ(これは少し長期になるが)。
とにかく100キロ近い体重を少なくとも60キロあたりまでダイエットする。それに伴っていろんな問題も生じてくるだろうが、それはそのときになって考えればいい。
今年の前半、家の寝室と書斎をリフォームした。とくに寝室は全面的に作り換え、1日の3分の一は必ず居住する場所として、徹底的に居心地の良い空間をつくることにこだわった。それが成果を上げ、寝室で過ごす時間が飛躍的に多くなり、ここに帰ってきた途端、リラックスでき、かつ睡眠も深くなったような気がする。畳からフローリングへの大転換だったので、綿ぼこりが目立ち、掃除が大変だが、それももう楽しみになってしまった。シンプルで清潔で、真新しい空間でまどろむのは、大いなる喜びである。
このリフォームが成功だったことも、いまの舎屋ダイエットにつながっている。
何年経っても仕事場に来るのが新鮮で、楽しい、というのが自営業者としては理想である。この数カ月で、その理想へ一歩でも近づきたいと願っている。
|