ドッコイショと、動き始めました
1月7日 一つ森公園は近所にある。でも市街地から離れているため、まったに行く機会がなかった。公園のそばに住んでいるSさんのガイドでスノーシューで公園をくまなく歩いた。そんじょそこらの山歩きが色あせるほど、雪景色の美しい魅力的な森だった。山もいいが森もすでがたい。いや冬は山よりも森がいい。森は冬のためにある。今冬はできるだけ森を歩きたい。
1月8日 5日と6日に仕事をしただけで年末からずっと2週間近く「休み」状態だ。こういう長いお休みも近頃まれだなあ。今日がその休みの最終日だ。そろそろ明日からの仕事の準備もしなければと思い始めたところだった。友人から大平山・前岳に登ろうと突然の電話、心と体は相反して快諾してしまった。日がな机の前に垂れこめている予定だったのだが、「仕事はいつでもできる、山は今を逃したらいつ行けるか分からない」と、わけのわからない理屈をつけて早起きした。さあ登ってくるぞォ〜。
1月9日 いよいよ本格的な一年が始動。が、実態はいつもと変わらない日々だ。ダラダラ、ユラユラ、フラフラしながら、机の前で鼻くそをほじくっている。それでも、いちおう年頭の決意らしきものはある。この一年、どう考えても爆発的に本が売れるようになったり、劇的に在庫がさばける、なんてことはあり得ない。せいぜい自分だけでも満足のいく原稿と一本でも多く出会いたい。と、まあ何とも情けない程度の「希望」である。さらに一回でも多く野外(アウトドア)で汗を流す機会が増えれば、それで満足だ。ま、自分のことはさておき、皆様に幸多い1年でありますことを祈念しています。
1月10日 今年のお正月休みはDVD映画をたくさん観た。テーマを決めてである。若いころから天の邪鬼だったので、実は大ヒットした映画は鼻先で笑って観なかった。そうして見逃してしまったヒット映画を、この長い正月休みにまとめて観ることにしたのだ。「ジョーズ」「007」「スターウオーズ」「インディ・ジョーンズ」「猿の惑星」「ジャッキー・チェン」「ブルース・リー」といったシリーズ化されたヒット洋画がほとんどで、その1作目だけを集中して観たのだ。いま見てもどれも面白い。やっぱりヒットするには理由がある。でも封切られた当時に観ていたら、どんな感想を持っただろうか。ときどき「青春時代の自分」を呼び出して、今の自分と比較しながら昔の映画を観る、というのも、なんだかこぞばゆいというか、乙な快感があるのを発見。
1月11日 仕事場の窓から、いつやむともわからぬ雪を見続けている。ユーウツな気分になる。雪が降っていないだけで、「いい天気だなあ」と思ってしまう雪国に住む私たちの感覚は、雪の降らない地方の人にはとうてい理解不能だろう。わけもなく、太平洋側の町に青空をみるためにだけ、無性に旅をしたくなる。去年もひどかったが今年も十分に雪は残酷だ。家の前の雪かきとツララ落とし、車が埋まらないように駐車場の除雪も欠かせない。これだけで1日のエネルギーの大半を使ってしまうのだから理不尽極まりない。
1月12日 11日のモモヒキーズ新年会に続き、昨夜は秋田大学の学生2人が訪ねてきて事務所宴会。連チャンでいささか疲れ気味のシャチョーである。それにしても18歳の女子大生と、向かい合って話すことができるなんて長生きしてよかった。若者と話していろんな発見があったが、なかでもおもしろかったのが「草食系」とか「肉食系」という、あの若者分類の話。最近「ロールキャベツ系」なる若者が登場しているのだそうだ。外は草食だが、なかみは肉食系の男女のこと。なるほどうまいもんだねネーミングが。おでん種できたか。
|