例年通り、年末年始はヒマというふうに今世紀末は行かないようです。
10月から11月にかけて新刊ラッシュだったわけですが、その第2波が年末年始にやってきそうです。具体的には新刊案内を見ていただけるとわかると思いますが、これまでのガイド、ヴィジュアルな本とは正反対の社会性のある硬派なものが多いのが特徴です。
「昭和大凶作」の著者は、岩手県三陸町在住で「津波」の研究著作などで有名な方です。「追跡『東京パック』」は、著者は山形市在住。秋田出身の編集者下田憲一郎と風刺漫画の先駆けともいえる雑誌の関わりを丹念に取材したものです。この2作とも著者が事件そのものに個人的に関与しているというのが見どころです。
「意志ばかり生む夜」は東京在住の20代のフリーターが書いた歌集です。
「雪国の農具と民具」は「ノウサギ」や「カモシカ・ミミ」の動物ものでおなじみの弘前の大学教授が、マタギの取材中に撮りためた写真とメモを元に書き下ろしたものです。
「嘉永五年東北」は東京在住で、元「TBS調査情報」の編集長が小舎HPの舎内報に連載したものの単行本第一弾です。二年前に出して好評だった「江戸の極楽とんぼ」の続編といいますか、江戸時代の東北を旅した紀行を現代に読み解くシリーズ二弾です。近じかウエッブで「北を旅した人々」(仮題)の連載も予定しています。
こうして見てくると秋田の著者が一人もいないことに気づかれると思います。
|
|
|
|