7月に7冊の本を作ってしまった

 そんなに忙しかったという印象はないのだが、終わってみれば7月の1ヶ月間に7冊もの本を作っていた。ほとんど机の前に垂れ込めて仕事をしていたから、目の前に出来てきた本を並べられると「なるほどね、がんばったもんな」という感じがしないでもないが、ずっと前から制作していたものや突貫工事本まで千差万別で一概に喜べることばかりではない。時間的に追っていくと、11日に『村の綴り方』、18日に『青森の温泉』と『青森の公共温泉』が同時に出来、20日に『秋田なんでも知り隊』、24日に『秋田のキャンプ場60』、26日は『秘湯玉川温泉』『鶴の湯ものがたり』の2冊で、これはともに増刷である。四,五人のスタッフで月に7冊もの本が出来るとどういうことになるか。とにかく印刷所からあがってきた本を機械的に取り次ぎ(各県の教科書販売会社)に流しているだけで毎日が過ぎていき、緻密な営業戦略など組みようがないという重大な問題が発生してくる。1年のうち一,二回はこんな交通渋滞のような出版ラッシュの月が必ずあり、出来れば年間を通じてコンスタントに本が出来るのが営業上もいいのだが、そううまくいかないのが辛い。もっと辛いのが印刷所からあがってくる請求書の額で、7月は間違いなく1000万円を超える金額が請求される。これが怖い。手形を切らず、銀行融資も受けない、無借金経営を目指しているのだが、このポリシーを貫けなくなるのがなさけない。

これが7月中に出来てきた本


Topへ