暮れも押し迫ってきました。年々、季節の変わり目がはっきりしない「ボケたような移ろいの日々」の感を強くしています。今年も寒いのか暖かいのか、雪は降るのか降らないのか、よくわからない日々に少しいらだっております。
今年はお蔭様で40点を越す本を出すことが出来ました。増刷も5点ほどあり、全体的に売れ行きはそれほどでもなかったというものの落ち込みの激しいこの時代に、これだけ精力的に本を出させてもらったことに感謝しています。来年は30点前後の出版点数に落ち着く予定です。無明舎としては来年が創立三十周年に当たる節目の年で、2,3点の記念企画本は考えていますが特別なお祝い事などは一切しないつもりです。
とにかくこれからの5年が、業界の再編騒動と絡んで大きな「節目」になるのは間違いないと思います。この5年のあいだに「未来の出版」の基礎をつくれるかどうかが出版社の存亡を決めるキーコンセプトになるはずです。その対策に全力を傾注したいと思っています。今年も年賀状は出しません。今年一年、お世話になりました。来年もよろしくお願いします。
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