無明舎が無明舎出版に改組して本格的に出版活動を始めたのは1976年春からですが、古本屋、塾、ミニコミ発行などをしていた助走期間が4年ほどあり、その正式な発足は1972年秋です。この年から数え始めると来年で30周年を迎えることになります。20周年は市内のホテルを借りて生意気にもパーティのようなことを初めてやったのですが、30周年は簡単な舎史のようなものをつくろうとおもっています。簡単な、という意味は舎史を版下をつくらないオンデマンド出版で出そうと思っているからです。その資料収集を始めています。できれば仕事の合間にこつこつと編集し今年中には完成させる予定です。
つい先日出た出版ニュース社の「出版ニュース社の五十年」という社史の刊行が刺激になりました。B6判182ページ並製本で300部、制作費が20万円! この20万円にぶっ飛びました。安いからいいわけではありません。舎史を豪華につくるのは恥ずかしいし、でも商売柄粗末なのも困る。オンデマンドでやればこの値段で、しかもオールカラーでつくることも簡単なことに気づきました。編纂委員会なんていう大げさなものをつくらなくても個人で(私が)こつこつと仕事の合間にデータを入力していればできてしまうという革命的な印刷技術を利用しない手はありません。こうご期待を。
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