2021/12/03

 先日の強風で、街路樹の葉が引き契られて歩道を蔽っています。2年前の秋にあった関東豪雨の惨状を思いだします。
 コロナによる経済活動の停滞や自粛生活は本の売れ行きにも結構影響が出ているように思います。きびしい年末を迎えています。日本だけがコロナ感染が急激に衰え、他の先進国、欧米、ロシア、韓国などは増え続けているいる状況は不思議でなりません。そして、日本も感染が増えている諸国もコロナ慣れといいますか?耐え切れなくなったといいますか?規制を緩和し、年末商戦で賑わい始めていました。ところが、変異株「オミクロン」によって、海外渡航や留学、帰国は大幅な制限ということになりそうで、まったく先が分らなくなってきています。 そして数日で世界を巡る、変異株の拡散スピードに驚きます。そして、このパンデミックが遠因と言ってよいと思いますが、ガソリン・石油はじめ諸物価が値上がりしはじめて更に消費を冷やしています。世界分業となり、ボーダレス化したいまの社会は先行きが見えません。
 「自照社出版」という京都の仏教関係本を出していた出版社が廃業しました。この出版社の出していたシリーズを継承する新規出版社「自照社」(滋賀県)を扱います。今井雅晴著「七四歳の親鸞−覚信尼とその周辺の人びと」1,000円は、鎌倉から帰京した親鸞の30年を描く<明日のともしびシリーズC>となります。ISBN978-4-910494-03-6
 年末年始の予定は、12月28日(火)終業、1月5日(水)となります始業です。

●工業化によって失われてしまった、1900年代にヨーロッパを中心に花開いた豪華絢爛な建築や美術工芸品=アールヌーボー様式。カタログや写真、図版などを駆使して、想像、妄想力で時代を再現。小谷匡宏著「失われたアールヌーボー建築」1,000円 リーブル出版は、19世紀末から20世紀初頭に流行した芸術運動から生れた装飾芸術様式を現代に蘇らせます。万国博覧会編、各国建築編、知らぜらる建築編、コラム。ISBN978-4-86338-306-7

●全米で大谷フィーバーを巻き起こした9勝46本塁打をすべて写真に収め、歴史的シーズンを振り返る完全保存版。岩手日報社「特別報道写真集 大谷翔平2021」1,300円は、12月上旬発売。巻頭ハイライト、前半戦(1号本塁打〜33号)、後半戦(34号〜最終戦)、オールスター史上初投打出場、出場158試合全成績。ISBN978-4-87201-839-4

●主にアユを捕るために工夫された、ウナワ(鵜縄)漁って知っていますか。福島やすとし著「利根川と生活 間々田地区、川魚漁の記憶」1,000円 まつやま書房は、川魚が貴重な「たんぱく源」であった沿岸の人々の漁や罠の姿を描き、漁が生活の一部であった時代の地域民俗誌となっています。ISBN978-4-89623-165-6

●2019年に亡くなったドイツ文学者にしてエッセイスト・池内紀さんとの対談を収めています。CD2巻、それに文芸評論・映画評論家の川本三郎さんの追悼の長文を付したCDブック。「対談 池内紀vs川本三郎 本は友達」3,000円 書肆フローラは、2017年10月秋田で行った講座を改題したもので、CD全2巻114分に収録。 ISBN978-4-901314-25-1

●八王子・日野カワセミ会編「見る!聞く!歩く!高尾・浅川野鳥図鑑」900円 揺籃社は、高尾や八王子西部の山々を水源とする浅川周辺で見られる野鳥100種を分りやすく紹介。探鳥スポット案内、用語解説も。新書版。ISBN978-4-89708-466-4

●かって海上保安庁の航海練習船で百一日かけて世界一周をしたドクトル大公望こと萩原博嗣さんの”南極”航海記。「南極海調査捕鯨航海記」1,200円 芸文堂は、その航海が偶然にも日本最後の南極調査捕鯨となってしまった捕鯨母船「日新丸」乗船記。「反捕鯨の構造」「さらばIWC」などは航海中に学習した”鯨をとり巻く真実”の成果。ISBN978-4-902863-75-8

●通常は害虫などと扱われ、人々にきらわれる存在である、ガ・チョウの幼虫が大好きな寺本憲之著「びわ湖の森のイモムシ、ケムシたち」1,800円 サンライズ出版は<琵琶湖博物館ブックレット>N巻。日本には植物などを食べる6500種のイモムシ・ケムシたちがいるそうです。その進化や多様で不思議な生態・形態・色彩・調査方法などをわかりやすく紹介します。オールカラーです。ISBN978-4-88325-745-4

●戊辰戦争の裏庭=九州で起きていたあまり知られていない事件を明らかにします。長野浩典著「花山院隊『偽官軍』事件」2,100円 弦書房は、挙兵した勤王の志士たちがなせ「偽官軍」として葬られなければならなかったのか?事件の真相から明治維新の別の一面を見ます。ISBN978-4-86329-236-9

●この数年注目されている、韓国文学を紹介する1冊。シン・ギョンスク著「オルガンのあった場所」2,500円 クオンは、韓国文学を牽引する人気作家の珠玉の創作世界と軌跡を味わう企画。百編あまりの短編の中から「胸のうちをすべて見せるように」選んだ7作の短編を収録。ISBN978-4-910214-24-5

●1938年から1943年にかけて日本軍が行った爆撃を背景に、男女主人公の抗日運動に於ける生活と愛を描く小説です。範 隠(ファン・ウェン)著/原田衣里奈訳「重慶爆撃」3,400円はグローバル科学文化出版から。著者は重慶爆撃の証人や被害者、戦時中の市井に暮す人々の姿を取材し、爆撃による<トンネル大惨事>、爆撃賠償請求訴訟など悲壮な歴史を再現しています。ISBN978-4-86516-057-4


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