2018/4/18

 3月末、島根県の江津と広島県の三次を結ぶJR西日本が運営する三江線が廃止となりました。北海道などでの廃線はありましたが、本州で100キロを超える路線がなくなるのははじめてということで、マスコミなどで大きく報道されました。
 廃線を前に地元出版社から三江線沿線魅力化プロジェクト編著「乗るだけじゃない!ローカルガイドブック 三江線BOOK」1,200円(ISBN978-4-86456-218-8) ハーベスト出版(2016年11月初版・松江市)や福間寿彦他撮影「三江線写真集」2,000円(978-4-86611-030-1) 今井出版(2016年7月初版・米子市)などが出ていて、ファンによく売れています。
しかし、国の根幹をなす鉄道が、赤字ということで消えていく地域がこれからも増えゆくように思います。地方が益々寂しくなっていく姿はなんとも言えません。
1975年に全線開通した「三江線」は48年の歴史を閉じますが、同じ島根県から広島県に走る1916年(大正5年)開通の木次線は、1980年代に人口減少を理由に廃線対象となりました。しかし「沿線道路が未整備」という理由で現在も存続しています。JR西日本は、1998年に、臨時の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」の運行を始め、危機感を感じた沿線住民の協力もあり、このトロッコ列車は、鉄道ファンなどの観光客や地域の子どもたちが乗る人気列車となっています。2018年2月に、「木次線ローカルガイド」1,200円(978-4-86456-263-8) ハーベスト出版が出ていますが、本書は、島根大学の有志と出版編集者、沿線をよく知るデザイナーの取材と執筆でつくられました。廃線となる鉄路がある一方で、地域を活性化しようと地元や周辺の人々が交わり、智慧を出しあい、支えようという熱意が詰まった出版です。

●ノーベル賞作家と長崎の接点に迫った、素顔のカズオ・イシグロ像。平井杏子著「カズオ・イシグロの長崎」1,800円 長崎新聞社は、作家の文学の芽を育てた歴史の町から描く作家像。1.生誕の地、2.家族のこと、3.少年時代の長崎、4.小説の中の長崎と日本、5.<遠い記憶>の残響の五章の構成。ISBN978-4-88851-291-6

●外国人観光客の増加で人気が出ています。甲賀流忍者調査団監修/畑中英二著/発行滋賀県甲賀市「ここまでわかった甲賀忍者」900円 発売:サンライズ出版は、戦国時代から江戸時代の甲賀忍者の実像を明からするとともに甲賀の里を紹介。忍者検定試験の過去問題集の一部も収録しています。ISBN978-4-88325-638-9

●日本の偉大な革命家、西郷隆盛の本当の姿を世界の人々に知ってもらいたいと、郷里鹿児島から英訳付きの伝記が出来ました。村本正博著「大西郷の夢 The dream of Great Saigo」1,600円 南方新社は、英語、日本語で読む西郷隆盛。少年時代・青年時代、江戸と京都における活動、月照の死と奄美大島、過激派集団説得など。ISBN978-4-86124-379-0

●子どもたちに<しっかり寝ること>を説く「みんいく」=眠育絵本だそうです。木田哲生・伊藤桃代編著/さいとうしのぶ絵「ねこすけくん なんじに ねたん」1,000円はリーブル出版刊。ねこすけくん何時に起きたの、「9時」、昨日はなん時に寝たん、「11時」、園に来たネコすけくんの元気のなさを心配するうさちゃんに教わることは?
ISBN978-4-947581-89-1

●山形県には日本百名山のうち六座があります。山形県環境エネルギー部みどり自然課が監修、藤庄印刷(株)/マン・クリエイト制作・編集「やまがた百名山」1,800円 みちのく書房は、やまがたの百山ガイド。花、祈り、暮らし、憩いの山などテーマ別コラムも。ドローン動画視聴可能となっています。ISBN978-4-944077-98-4

●青銅製で前から砲弾を込めていた旧式の大砲と異なり、ライフルが切られた鉄製の砲身をもち、砲尾から椎の実形の尖頭弾を使用し、性能が格別に違う砲を九州・佐賀藩は作り、維新の戦争に投入しました。武田淳著「佐賀藩アームストロング砲」1,800円 佐賀新聞社は、あまり知られていないアームストロング砲という、当時は最新式といわれたものの全貌を明らかにします。ISBN978-4-88298-227-2

●登れば登るほど、秋田の山は広く、深く、興味がつきないという鶴岡由紀子著「ばりこの『秋田の山』無茶修行」1,700円 無明舎出版は、秋田の社会人山岳会に所属し、「東北山紀行週末山のぼり」でブログ記事を中心に発信しているの著者の好奇心まかせの女ひとり山歩きの姿と山々や花・山菜などの案内も。ISBN978-4-89544-644-0

●瀬戸内海は中国・四国・九州・近畿の21の一級河川が注ぐ豊かな海域です。小野寺真一・斉藤光代・北岡豪一編著「瀬戸内海流域の水環境−里水」1,600円 吉備人出版は、川・池、地下水はじめ地形や生物などの自然環境の調査から人々の暮らしを育くんできた「里水」の実態を解明する最新の研究書です。ISBN978-4-86069-463-0

●福岡県内のあっと驚く観光地や知らぜざる名所の紹介。Y氏(山田孝之)著「福岡穴場観光」1,500円 書肆侃侃房は、レトロ、珍スポット、離島・絶景、寺社仏閣、商店街・店など。ISBN978-4-86385-298-3

●T集の刊行から8年ぶりの新版です。増田俊雄著「とちぎ『里・山』歩きU」1,500円 随想舎は、高原や尾根歩きから紅あざやかな湖畔、渓谷散策まで栃木の自然を堪能できる32コースを紹介。ISBN978-4-88748-356-9


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