14.  2001年2月14日
 天候にかかわらず毎日、山登りをするのは、口で言うほど容易なことではない。条件のよい晴天の日ばかりではないからだ。
 昔から私の山登りは「山行表ノート」にこまめに記録している。
 初めての山行は、1958年8月12日、北海道大雪山の黒岳(1948m)だった。
 今日は2017年8月4日で、太平山前岳・女人堂(714m)に登った。これは山行日数にすれば7621日目。こんなふうにすべての山行はノートに記録している。
 私が定年退職したのは1998年3月31日。登山を初めて40年がたち、それまでの山行日数は2123日だった。ということは現役時代、1年で平均53日間山登りに使っていたことになる。
 現在、退職してからもう19年と5ケ月になる。この間の山行日数は5498日。1年で282日の山行である。
 退職してからももちろん山登りは続けるつもりだったが、毎日山に登るとはつゆも考えていなかった。せいぜいが散歩などで体を動かし、山登りのトレーニングをする程度だった。退職してから2,3年は、秋田市上新城にある大滝山公園(206m)を1週するコースや、冬季には家の背後にある手形山(109m)を歩いていた。大滝山には484日、手形山には106日通っている。
 そのうち飽きてきたのか、この両コース以外に太平山前岳まで足を延ばしてみようと思った。2001年2月14日である。オーパス・スキー場(150m)からリフトに乗り、終点から歩きだした。少し雪を漕ぎ、ザ・ブーンという温泉施設から前岳に登るコースに合流する。そこから上はしっかりトレースがついていた。やがて334mにある「馬返し」に出た。夏季は、ここまで二手ノ又林道と呼ばれる車道を県道から2.6km走ると達することができる。馬返しからは急坂の連続だ。やはり馬は登れない。
 この日はトレースが前岳(774m)の手前300mにある女人堂(714m)まで、しっかりとつけられていた。
 この年の12月5日に失火で消失してしまったが、このときはまだ女人堂には小屋があり、登山者たちが小屋内で暖をとっていた。
 なぜか、この日を契機に、「毎日日帰りで女人堂まで登ってみよう」と考えるようになった。
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