10.2016年1月22日 クモ
 先週に引き続き、今週も倉庫の在庫を数える作業に追われていました。なんとか全て数え終わり、データを集計しているところです。この作業中よく見かけたのが、手足の長い蜘蛛。普段は手を入れない天井付近や、隅の方にある在庫を動かすと必ずこの蜘蛛が出てきました。ほとんどが死んでいるのか、丸くなって動かない状態でした。気になって調べてみると、イエユウレイグモというかなりポピュラーな蜘蛛。ズバリ、「屋内、倉庫や書棚の奥に生息している」と書かれていて、まさに、倉庫に居るべくして居た蜘蛛。 死んでいると思ったのは、温度変化によって姿勢を変える習性によるもの。温暖なときは、細長い脚で網糸にぶら下がっているが、寒くなってくると一種の硬直姿勢をとるようになり、広げていた脚を集束する。刺激に対する感受性は低下し、ほとんど体を動かすことがないらしい。なるほど、ちょっと調べただけでもかなり興味深い。ちなみに何で調べたかというと、1999年に無名舎から出版された、「クモが好き」というエッセイ本。クモマニアの著者が半世紀にわたり独自に研究したノートを本にしたもの。実はこの本の在庫、倉庫の片隅で、蜘蛛の巣をかぶっていました。
(M)