100. 2020年1月22日  カブる
 先日、某バラエティ番組で、大手料理専門出版社2社の刊行物がもう何年も「カブっている」という内容の放送があった。例えば、A社が餃子の本を出すと、一ヶ月後にB社も餃子の本を出す、という具合に出版物が何年も「カブリ」続けているという。これは単純に「パクリ」疑惑ではなく、料理というジャンルは、その時々によって流行っているもの、季節によって旬な食材が決まっているため、どうしても内容がカブってしまうという。たしかに、ひとつのジャンルを専門に扱う出版社だと料理に限らずこういった「カブリ」は多いのだろう。実はうちにもちょっと前に同じようなことがあった。『学力日本一の村』という秋田県東成瀬村をテーマにした本を二年前に出版した。この本は各メディアでも取り上げられ、話題になった。その翌年、東京の大手出版社からほぼ同じタイトルの本が出版された。別にその出版社がうちの出版物をパクったと言いいたいわけではないのであしからず。ただ、SNS上では、秋田の地方出版社が○○出版の企画をまるパクリしているなどの書き込みを見つけたので、やはりそう言うふうに見る人もいろんだなぁと思ったことをふと思い出した。
(M)