104. 2020年4月22日 山も
 毎年恒例、鳥海山の稲倉山荘に無明舎出版特設ブースの搬入に行ってきました。稲倉山荘までは「鳥海ブルーライン」を通って行きますが、四合目を越えたあたりから、名物そそり立つ「雪壁」が現れます。もちろん今年も雪壁はありましたが、今冬の異常な雪不足のせいで、例年より小さく、こじんまりとした雪壁でした。
 無事に搬入も終え帰ってきたのですが、昨日、山荘から、「しばらくの間休業する」という連絡がありました。搬入の翌日(山開き当日)、例年よりかなり多くの登山客が訪れたため、渦中の新型ウィルス感染を懸念してやむなく休業することにしたとのこと。自粛ムードが広がる中、自粛に我慢できなくなった人々が、「山なら大丈夫だろう」と鳥海山に殺到したということなのだろう。某県では有名なビーチに人が殺到しているとのニュースも。街がダメなら自然の中へという発想もわからないではないが、結果、街も山も海も行くことができなくなるという現象がこれから頻発していくのではないだろうか。
(M)