118. 2021年2月5日総額表示
 これまで、本の定価表示は税抜き価格(例:定価[本体〇〇〇円+税])だったが、2021年4月1日から、税込総額で表示することが義務付けられる。「消費者に一目で総額の値段をわかってもらうため」らしい。「手に取って一目でわかるとこに総額の表示があれば良い」ということなので、これまでの既刊本に関してはシールを張って対応することになった。アマゾンなどのネット書店では、商品ページに総額の値段が記載されていれば本自体に表示する必要はないという。要は取次に出荷する(店頭に並ぶ)分だけシールを貼るということだ。そして、この義務化に罰則はない。つまり総額表示のシールを貼り忘れたりしても、返品されたり、販売できないということはない。正直、よくわかないルールの改正だ。もしまた消費税率が変わると当然値段総額も変わってくるので、また対応しなければならない。「消費者に一目で総額の値段をわかってもらう」ことがそんなに大事なことなのだろうか。というか、税抜き価格だと総額がわからなくなるとでも思っているのだろうか。いずれにせよ、単純に考えて、手間だけが増える迷惑なルール改正だ。
(M)