122. 2021年3月26日 名字
 今月は、複数冊の新刊刊行と、愛読者へのDM一斉送信が重なり忙しい。DMは八割方ハガキでくる。それこそ、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国から注文がくる。その中に毎回、1?2人、読めない(初めて見る)名字が必ずある。
 今回気になったのは「姉帯」という名字。「あねたい」「あねだい」「あねおび」と読む。「姉帯さん」は全国に800人弱いて、およそ半数が岩手県に集中している。岩手県に姉帯(あねたい)という地名があり、そこが起源だろう。今回注文してくださった姉帯さんは西日本在住の方だったが、おそらく岩手県出身ではないだろうか。と、想像したり、面白くなってどんどん調べていると、知らぬ間に時間がたち、作業の手が止まってしまっている。慌てて作業に戻ろうとしたところ、注文とは関係ないがメールが入った。送信者名を見ると「我満」と書いてある。こちらは横にふりがなが振ってあって、「がまん」と読むらしい。これもはじめて目にする名字だ。俄然、興味が沸く。ああ、作業が進まない。
(M)